【らくトレ】Vol.193 足を内と外にひねるだけ! 股関節の動きをスムーズにする簡単エクササイズ
トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、股関節を刺激してスウィングに必要な捻転力を向上させるエクササイズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Rinako Kurokawa(ゴルル)
メニューNo.193
足の内旋&外旋で
股関節をほぐす
股関節が硬くてスウィングで思うような動きができないアマチュアは、ものすごく多いです。股関節は本来、屈曲、伸展、内旋、外旋の動きをしますが、内旋と外旋は日常生活であまり行わない動きです。ですので、股関節の内旋・外旋の機能が低下しがちです。その機能を目覚めさせ、体の動きを連動させるエクササイズを紹介します。
モデルが足元に敷いているのはゴルフダイジェストの通販サイト「Gポケット」で販売している「SAITO-5」のスライドディスクですが、なくても足元が滑ればOKです。フローリングの上で靴下を履けば同じ動きが可能です。
エクササイズ1は両足で股関節の内旋・外旋を交互に行います。エクササイズ2は片足ずつ内旋・外旋を交互に行います。どちらもゆっくり大きく動かすのがポイントですが、普段使わない股関節の機能なので、股関節に詰まり感や痛みが出た場合は、ただちに中止しましょう。
自宅で簡単チューブトレーニング
「SAITO-5」
斎藤トレーナーと共同開発した自宅トレーニング用フィットネスツール。チューブ3本(弱・中・強)、ベルト、ハンドル、スライドディスク、ボールがセットになっている。価格/5940円
Exercise 1
両足を内旋&外旋
フローリングの上で靴下を履くなど、足元が滑りやすい状態でスタート。そこから両脚を内股→外股→内股→外股の意識で足裏を交互に回します。素早く動かすのではなく、1秒に1回くらいのペースでゆっくり大きく動かします。それを20回繰り返します。(20回×2セット)
Exercise 2
片足立ちで内旋&外旋
エクササイズ1の片足バージョンです。右足1本で立ち、左手にクラブを持って体を支えた姿勢でスタート。こちらも内股→外股→内股→外股と足裏を回します。右足を10回動かしたら、今度は左足1本立ちで同様に10回動かします。1日2セット行うと理想的です。(各10回×2セット)
●ここに効く!
今回はトレーニングでもストレッチでもなく、体の動きを連動させるエクササイズです。股関節の内旋・外旋を交互に行うことで、本来の正しい動きが取り戻せます
●どんな効果が?
股関節から体を折り曲げる正しい前傾姿勢が身につくので、スウィングの土台が安定します。股関節の内旋・外旋ができるとスウィング中のバランスを崩すことなく、捻転力をアップさせられます
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2024年1月23日号より