【らくトレ】Vol.163 上体の柔軟性アップで体の回転がスムーズに! クラブ担いで片ひざツイスト&サイドベンド
トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、捻転力をアップするための2つの簡単エクササイズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)
メニューNo.163
「ツイスト&サイドベンド」で
上半身の柔軟性アップ
ゴルフスウィングは上半身と下半身の捻転差をどれだけ作れるかが大きなポイントになります。これはショット練習だけで身につくものではなく、日々のストレッチやトレーニングが重要になります。そこで今回はクラブを振るのではなく、背中に担いで上半身の柔軟性を高めるエクササイズを紹介します。
エクササイズ1はクラブを背中に担いで上半身をツイスト(回転)させます。その際、胸を張って背骨を真っすぐ立てた状態をキープします。右に10回転したら足を入れ替えて左にも10回転します。
エクササイズ2はサイドベンド(側屈)です。こちらも胸を張ったまま右肩をゆっくり下げます。右に10回倒したら足を入れ替えて左にも10回倒します。このメニューはストレッチとトレーニングの中間的な位置づけになりますので、体が硬い人はキツく感じるかもしれません。1日2セットが理想的ですが、無理なら1セットでも十分です。
Exercise 1
片ひざ立ちで上半身をツイスト
左ひざを床につき、右足を真横に開き、クラブを背中に担いだ姿勢でスタート。そこから上半身をゆっくり右に回転させます。胸を張り、背骨を真っすぐ立てた状態をキープすることが大事です。左右10回転行います。肩のラインは水平を維持しましょう。(左右10回×2セット)
Exercise 2
片ひざ立ちでサイドベンド
エクササイズ1と同じ姿勢でスタート。こちらは回転ではなく側屈の動きです。胸を正面に向けたまま右肩を下げ、下げたほうのわき腹を縮め、反対側のわき腹を伸ばします。右に10回倒したら足を入れ替えて左に10回倒します。1日2セット行うと理想的です。(左右10回×2セット)
●ここに効く!
腹筋の正面とわき腹の柔軟性を高めるエクササイズになります。胸を張った状態をキープするので背筋にも刺激が入り、胸椎の可動域が広がって動きがスムーズになります
●どんな効果が?
上半身の柔軟性が高まるので、下半身との捻転差がある理想的なトップが作れます。体がスムーズに回転するので、ヘッドスピードがアップして再現性も上がります
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2023年6月13日号より