【らくトレ】Vol.156 「回転スクワット」で股関節の正しい使い方をマスター
トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回はスムーズで安定した軸回転とスウィングに合った連動した動きを得られるエクササイズを教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)
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メニューNo.156
回転スクワットで股関節の使い方をマスター
今回は左の股関節を入れて回転しながら伸び上がる動きと、右の股関節を入れて回転しながら伸び上がる動きを両方とも行うエクササイズを紹介します。
スウィング中の足底圧を計測すると、どんな人でも右脚と左脚を両方とも使っています。それなのに「自分は左脚軸だから右脚は使っていない」という人もいます。実際に計測してみると、少なからず右脚も使っています。本人が気づいていないということは、右脚の蹴りをうまく使えていないということ。そのような弱点を克服するため、左脚1本の軸回転と右脚1本の軸回転を両方とも行います。
軸回転といっても前傾したままひざを伸ばすと股関節が一切動きませんから、実際は体を回しながら伸び上がる回転スクワットのような動きになります。左右10回ずつ行うとスウィングの連動性を高めることができます。少しハードなので1日2セットを2日に1回行ってください。
Exercise 1
クラブを担いで左脚1本で軸回転
クラブを肩に担ぎ、左の股関節を入れて右に回転した姿勢でスタート。そこから前傾を徐々にほどき、左ひざと左股関節を同じ割合で伸ばしながら左に回転します。左脚1本で軸回転するイメージです。実際のスウィングよりもゆっくりしたテンポで10回繰り返します。(10回×2セット)
Exercise 2
クラブを担いで右脚1本で軸回転
クラブを肩に担ぎ、右の股関節を入れて右に回転した姿勢でスタート。そこから前傾を徐々にほどき、右ひざと右股関節を同じ割合で伸ばしながら左に回転します。右脚1本で軸回転するイメージです。Exercise1と2でフィニッシュのポーズがまったく違うのがポイントです。(10回×2セット)
●ここに効く!
左脚の蹴りと右脚の蹴りを両方とも学習するエクササイズになります。股関節の正しい動かし方と、腰と胸をしっかり回す軸回転運動を身につけることができます
●どんな効果が?
下半身をしっかり使ったスウィングが習得できます。腕でクラブを振るのではなく、腰→胸の順番で体を回す軸回転で、スウィングの連動性、力強さ、安定感が向上します
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2023年4月18日号より