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アジアのスター発掘へ! 米&欧ツアーが日本に続き韓国ツアーとも関係を強化

既報した日米欧ツアーの戦略的連携に続き、12月14日、今度は韓国プロゴルフツアー協会とPGAツアー、DPワールドツアーの関係強化が発表された。

PGAツアーとDPワールドツアー(欧州ツアー)の発表によれば、韓米欧3ツアーの関係強化を進めていくため、23年4月に韓国・仁川のジャックニクラスゴルフクラブ・コリアで賞金総額200万ドル規模の新規大会を開催予定。

そして韓国ツアーの年間ポイントランク1位の選手には、翌年のDPワールドツアーの出場権を付与することとなり、キム・ヨンスがこの権利を獲得した。

さらにポイントランク上位者には23年後半に開催される欧州ツアー予選会(QT)への参加資格も付与されることとなったが、欧州ツアーのポイントランク上位10人はPGAツアーへの出場権を獲得できるため、日本に続いて韓国ツアーにも米ツアーへ進む道筋ができたことになる。

これに対しPGAツアーコミッショナーのジェイ・モナハン氏は次のようにコメント。

「今年プレジデンツカップの国際チームを盛り上げた韓国人選手(イム・ソンジェ、イ・キョンフン、キム・シウー、トム・キム)に共通しているのは、KPGAで技術を磨いたことだ。同ツアーは毎年世界クラスの才能を生み出し続けており、彼らがDPワールドツアーに参加し、おそらくその後のシーズンでPGAツアーに参加することを楽しみにしている」

またDPワールドツアーのキース・ペリーCEOは「KPGAおよびPGAツアーと協力し、次世代の韓国の選手たちにインスピレーションを与え、男子プロゲームの頂点に到達できるようにすることを楽しみにしている」と述べた。

米欧の両ツアーで優勝した韓国人選手は、チェ・キョンジュ、Y・E・ヤン、ノ・スンヨルがおり、チェは松山英樹と並びアジア人最多のPGAツアー8勝を挙げている。

LIV包囲網の拡大と取る向きもあるが、何より楽しみなのは、韓国ゴルフ界からもさらなるスターが現れるかもしれないということだ。

チェ・キョンジュを超えるスターは現れるか?(写真は2015年プレーヤーズ選手権。PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月6日号より

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