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【名手の名言】アーノルド・パーマー「勇気は無謀とは違う」

レジェンドと呼ばれるゴルフの名手たちは、その言葉にも重みがある。ゴルフに限らず、仕事や人生におけるヒントが詰まった「名手の名言」。今回は“アーニーズアーミー”という熱狂的ファンを生むほどの国民的ヒーローでもあったアーノルド・パーマーの言葉を2つご紹介!

常に攻めのゴルフを貫いた


勇気は無謀とは違う。
勇気あるショットは
結果のいかんに関わらず
それ自体の報酬があるのだ

アーノルド・パーマー


パーマーの攻撃的ゴルフは「パーマー・チャージ」と呼ばれ、「アーニーズ・アーミー」という“追っかけ”を生んだ。

このパーマー・チャージがゴルフを扇情的にして、トーナメント界を現在の興隆に導いた大きな一因となったのは間違いない。

無謀とは実現不可能なことをいうが、勇気とはリスクと引き換えに大きな果実を得るための挑戦だとパーマーはいう。

万事攻めてばかりいたパーマーの自己弁護に聞こえなくもないが、このゴルフスタイルが米国民を熱狂させことは確かである。 記録より記憶に残るプレーヤーの最右翼だろう。

メジャーでは全米プロを獲れずにグランドスラマーになれなかったが、これまた攻め続けた男の勲章といえるかもしれない。


サインはファンにとって大切な思い出。
小切手ならどんなサインでもいいが、
ファンへのサインは誰のものなのか
読めるように書かなければいけない

アーノルド・パーマー


パーマーは、現在の米ツアーを興隆に導いた第一人者である。ニクラスに記録では劣るものの、記憶に残る、人気度という点ではパーマーに軍配があがるだろう。

パーマーが米ツアーにデビューした49年にTV中継が定期的に始まり、初優勝した55年からマスターズ中継が始まった。 そのTV映像のなかで、パーマーはパーマー・チャージなる扇情的なゴルフを展開し、全国民を熱狂の渦に巻き込んだ。

ゴルフスタイルもだが、その陽気で開放的な性格、最強でありながら誰にでも話しかける気さくさが人気に拍車をかけたのである。表題の言葉には、そんなパーマーのファンに対する心意気が表れている。その遺志を受け継ぎ、米ツアーではファンあっての自分という意識が強く、ラウンド後のサインにも快く応じてくれる。

近年では日本ツアーでもファンサービスの意識が高まり、試合後で疲れていても笑顔でサインに応じる選手が増えている。

しかし一方でこんあ問題も。ファンの側が、フリマサイトなどでサインを転売しているのだ。青木瀬令奈は自身のSNSで「サインした選手の気持ちを考えてほしい」と警鐘を鳴らしているが、ファンのほうも、選手たちが自分のために時間を割いてサインをしてくれていることを忘れてはならない。

■アーノルド・パーマー(1929~2016年)

ウェイクフォレスト大学在学中に全米アマ優勝。PGAツアーに参加。60勝をあげている。シニアで獲得したタイトルは10勝。ツアーでの勝利のなかには全米オープン、マスターズ、全英オープンのメジャータイトルも含まれているが、全米プロだけは2位は3回あるが、優勝はなく、グランドスラマーにはなっていない。しかし、プロ入りから一貫して、チャージ・スタイルは変わらず、圧倒的人気を呼び、国民的ヒーローとなった。ゴルフを米国のメジャースポーツの地位へと引き上げる原動力となった。

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