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「油断するとすぐに体重が落ちてしまう」専属トレーナーが語る渋野日向子の現状

韓国のオークバレーCCで開催された米女子ツアー「BMW女子選手権」に渋野日向子専属トレーナー斎藤大介氏が同行。前週の試合では8位と復調の兆しを見せた渋野選手について現在の状況を聞いてみた。

渋野はホテルで15分、レンジで10分のウォーミングアップでしっかり体を温めてからショット練習に入る(撮影:斎藤大介)

「試合に同行するのは1カ月半ぶりです。今季は米ツアーが主戦場ですから連戦による移動もあり、疲れが残っているかと思いましたが、渋野選手のフィジカルは強いです。海外生活に慣れたという面もありますが、コンディションは悪くないです。

トレーナーの仕事は選手のパフォーマンスを最大限に引き出すこと。そしてケガをさせないことです。体が強い渋野選手でも毎日のストレッチやマッサージは欠かせません。基本的に月曜にトレーニングし、火曜~日曜は朝のウォームアップ、試合後のマッサージが主なメニューです。ラウンドになると1日で7~8km歩きます。ゴルフシューズはランニングシューズと違い、足が疲れやすいです。だからふくらはぎや太ももなどは必ずマッサージしてほぐしています。とくに渋野選手は練習量も多いので毎日のケアが大事です。

また渋野選手は集中力が高いので食べることを忘れがち。するとすぐ体重が落ちてしまいます。だから補食は意識させています。必要な栄養素をしっかり摂れるならお菓子でもOKです。ちなみに彼女の体重は週3でチェックしています。それくらい体重は重要で、コンディションの維持には欠かせない要素です。

この試合後、日本で2試合(三菱電機・TOTO)に出場します。体は元気ですので心配はしていません。日本のファンの前でいいプレーを見せてくれると思います」

昨年のスタンレーレディスで優勝したときの斎藤氏との2ショット。3週後の三菱電機レディスでも優勝。連覇がかかる今週の試合が楽しみだ(PHOTO/Shinji Osawa)

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月8日号より