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【日本オープン激闘史】#1 百戦錬磨のジャンボが痺れた日本オープン1打の重み<1988年>

国内男子ゴルフ最高峰の舞台「日本オープン」。数々の名勝負を生み出した激闘の歴史をプレーバック! 今回は1988年に行われた第53回大会をピックアップ。

TEXT/Takeo Yoshikawa

第53回大会(1988年)
東京GC/18H・6923Y・P71

優勝:尾崎将司
+4 Total 288(67・73・75・73)

昭和最後の日本オープン。最終日、首位の尾崎将司を1打差で追う中嶋常幸は18番ホールで7メートルのパーパットを沈めプレッシャーをかける。尾崎は70センチのパーパットを入れれば優勝だったが、アドレスをして数秒間、体が固まったように微動だにしない。たまらず、アドレスをほどき硬直した右手を振って緊張をほぐして構え直すも、再
びアドレスをほどいた。気持ちを整え、3度目の正直でカップイン。日本オープン2勝目を飾った。

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より