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【東海クラシック】「神様が少し味方してくれたのかな」河本力が逆転で今季2勝目!

<バンテリン東海クラシック/三好CC 西C(愛知)/7349Y・パー72/9月29日〜10月2日>
PHOTO/Hiroyuki Okazawa

愛知県三好CCで行われた東海クラシック。同世代の桂川有人とのデットヒートを河本力が制し、早くも今季2勝目を挙げた。

河本はこれで賞金ランクが6位に。次戦終了時の賞金ランク7位までがZOZOチャンピオンシップに出場できるが、それもほぼ確実になった

「上はあまり見ていません。どれだけ自分に集中できるかが勝負だと思っています」

3日目のラウンド後にこう話した河本力。首位の桂川有人と4打差で迎えた最終日。1番でいきなりバーディを奪うと、リードしていた桂川が前半でスコアを3つ落とすまさかの展開に。前半が終わると2人は首位に並びサンデーバックナインを迎えた。大きく動いたのは15番パー5。河本はラフから残り214ヤードの2打目。「完璧だった」と自ら言うショットでピン手前2メートルにつけ、イーグルを奪い、桂川に2打差をつけた。これで勝負ありかと思いきや、16、17番を連続ボギーとして、桂川に並ばれ、迎えた最終18番。

「これだけ難しい状況であのショットはすばらしかった」と負けた桂川が脱帽した、河本の2打目。残り距離こそなかった(134ヤード)が、ボールはラフ、池越え、グリーンは池に向かって傾斜……難しい条件が揃ったなかで、ピンのやや左に打ち出された打球はピン奥5メートル、桂川の少しだけ内側についた。

「(先に打った)桂川さんのラインがすごく参考になりました。少しだけ神様が味方してくれたんだと思います」(河本)

ホールアウト後、中島啓太に「おめでとう。俺も頑張ります」と言われたといい、「僕は(中島)啓太に刺激をもらい、頑張ってこられた。少しは刺激を与えられたなら嬉しいです」

“Z世代”の台頭が著しい男子ツアー。今回は河本と桂川だったが、これからも“Z世代”同士の優勝争いは何度も見られるだろう。

最終18番の2打目。「ティーショットは右ラフでしたが、いいショットだったので許容範囲内でした。2打目は134ヤード。54度のウェッジで完璧なショットでした」(河本)。夏から投入したJAWS RAWウェッジが活躍した

「4日間でグリーンが一番速く、上手く対応できなかった。最初(6番)のボギーからリズムが狂ってしまいました。18番もラインが違って……。ショットに関しても、体をコントロールできなかったですね。負けるのは悔しいですが、また優勝争いできるように頑張ります」(桂川)

<東海クラシック・最終成績>

優勝河本力-13
2位桂川有人-12
3位T比嘉一貴-9
3位T池田勇太-9
5位小平智-7
6位T永野竜太郎-6
6位T稲森佑貴-6
6位T時松隆光-6

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より

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