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【日本女子プロ】19歳のルーキー・川崎春花が記録づくめの圧巻V

<日本女子プロゴルフ選手権 コニカミノルタ杯/城陽CC(京都)/6555Y・パー72/9月8日〜11日>
PHOTO/Hiroyuki Okazawa

高低差のある城陽CC(京都)で行われた国内女子メジャー「日本女子プロ選手権」は伸ばし合いのバーディ合戦に。最終日を4位タイで出た川崎春花が8アンダーを叩き出しツアー初優勝を飾った。

今大会でもっとも難易度の高い18番パー4。8mのバーディパットを沈めた川崎は「ほぼ切れない下りのラインでしたが、自分でもびっくりです」

国内女子メジャー第2戦「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」が京都・城陽CCで開催された。今大会のコースセッティングを担当した山崎千佳代プロは、

「アップダウンを生かすため、4ホールのティーイングエリアの位置を短くし、高低差のあるコースのなかで距離感が求められるセッティングにしました。優勝スコアは12アンダー前後になると予想しています」

晴天に恵まれた最終日は、想定スコアを上回るバーディ合戦となった。優勝は4打差の4位タイから出た19歳の川崎春花。1イーグル6バーディ、ノーボギーの64をマークし、メジャーで初優勝を果たした。川崎は記者会見で、「ぜんぜん信じられません。優勝できてとても嬉しいです。城陽CCは昨年のプロテストで合格したコースでもあり、思い出がたくさんあります。前半はバーディチャンスにつけながらパットが入らず苦しかったのですが、8番のイーグルは大きかったです。それからはラフからでもショットがいいところについてくれて、パットもよく入ってくれました。8月のステップ優勝から逃げずに攻めるゴルフに変えてよくなりましたし、最後まであきらめずにプレーできたと思います。地元の方々の応援も大きな力になりました。みんなから応援してもらえる素敵なプロゴルファーになりたいです!」

川崎のメジャー制覇は大会史上最年少記録(19歳133日)だ。さらに初出場で初優勝、ルーキーイヤーで初、予選会からの優勝も初など、記録づくめの勝利となった。

8月のステップ・アップ・ツアー「山陰ご縁むす美レディース」でプロ初優勝を挙げ、今回のメジャーでレギュラーツアー初優勝を達成した川崎春花。「好きな色はピンク。可愛いからです」と笑顔で語った

8番パー4のセカンドを打った直後。120ヤードからイーグルを決めた川崎はキャディを務めた後輩(伊藤亜衣さん・大阪学院大学高2年)とハイタッチで喜び合った

<日本女子プロゴルフ選手権最終成績>

優勝川崎春花-16
2位山下美夢有-13
3位菅沼菜々-12
4位T佐藤心結-11
4位Tささきしょうこ-11
4位T森田遥-11
7位Tセキ・ユウティン-10
7位Tペ・ソンウ-10
7位T西郷真央-10

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月27日号より

中学時代に「雑巾王子」が取材していた!
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