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2人合わせて113勝! 51歳アニカと47歳ウェブのライバル対決はウェブに軍配

全米女子プロシニア選手権で往年のライバル対決が実現。期待通りの展開に、会場のギャラリーが熱狂した。

45歳以上のプレーヤーが出場した同大会。最終日は47歳のカリー・ウェブと51歳のアニカ・ソレンスタムの一騎打ちとなった。

世界ゴルフ殿堂入りのレジェンド対決で先制パンチを放ったのはアニカ。イーグル発進で首位のウェブに並びかけると、前半は取りつ取られつのマッチレース。しかしバックナインで足踏みしたアニカに対しウェブは14番でイーグルを奪い、4打差の勝利をもぎ取った。

「優勝争いは久しぶりだったので、口の中がカラカラに乾いてショートパットが長く感じました」とウェブ。

2人が同じ舞台に上がるのは、アニカが現役を引退する前の08年以来14年ぶり。一番のライバルが取ったイーグルに「最高のプレーをしなくては」とスイッチが入ったウェブは戦闘モードに突入。楽勝に見えたが「最後はアドレナリンがコントロールできなくてどれくらい飛距離が出るのか手探りでした」と苦笑い。

一方アニカは「プレッシャーをかけ続けることができませんでした。でも2人ともいいプレーができたし、期待に応えられたと思います」。

ウェブとアニカは2人で合計17のメジャーを含むツアー通算113勝を挙げている。世界ではトータル150勝の女子プロ界最強のレジェンドだが、「ライバルだったことは確かですが、当時はそれをあまり意識しないようにしていました」とウェブ。

アニカはウェブがすべての面で女子ゴルフのレベルを上げたとし、「フレンドリーなライバル関係だった」と語っている。以前LPGAのコマーシャルでウェブがアニカの顔が描かれたボールを打ったこともあったが「あれは2人にとってもいい思い出だし、ゴルフ界にとってもいいことだったと思う」(アニカ)。

シニアデビュー戦ではウェブに軍配が上がったがライバル伝説は今後も続きそうだ。

衰えしらずの47歳!(写真は2016年全米女子オープン。PHOTO/Shizuka Minami)

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月16日号より