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「54」達成で5400万ドル!? ノーマンが“LIV”の名前に込めた思いとは…

なにかと話題の絶えない「LIVゴルフ招待シリーズ」。その名称の由来とは?

CEOのG・ノーマンは最近のインタビューで、「LIVはローマ数字の“54”を表している」と語った。これまで2試合を消化した招待シリーズは、3日間54ホールで決着するが、それが語源なのだろうか。

「54ホールという意味も含まれているが、すべてのホールでバーディを奪えばスコア54。ある意味で理想ともいえるスコアを冠することで、選手たちが究極を目指すという意味も持たせている」とノーマン。

スポーツ・イラストレイテッド誌によると、LIVゴルフに莫大な資金を提供しているサウジアラビアの公共投資機関の責任者が、「54をマークした選手には5400万ドルを授与する」と発言したという。優勝賞金400万ドル(約5億4000万円)も驚きだが、「54」を達成すると73億円? 金銭感覚がおかしくなる。

つい先日、アメリカのクラブプロが「55」をマークし話題になった。PGAツアーの最少スコアは58。54は夢のまた夢だが、73億円がかかるとなると俄然やる気になるプロも出てくる?

それが引き金ではないが、当初暗礁に乗り上げたといわれた新リーグは、ここにきてP・ケーシーも移籍を決め、参戦を志願するプレーヤーが増えている。

今年は8試合の開催だが、すでに来年は14試合を行うという発表があったばかり。1試合48名しか出られないため、一獲千金を狙う選手たちの椅子取りゲームが始まった感がある。

LIVゴルフは個人戦とチーム戦が同時進行で行われるが、チーム戦は4人1組の全12チーム。それぞれにフォーエースGC、スマッシュGC、ハイフライヤーズGC、ファイヤーボールズGCなどゴルフにまつわる用語の名前がついており、各チームのリーダー(P・ミケルソン、D・ジョンソン、谷原秀人ら)にメンバーの選択権がある。「チーム戦が楽しみでLIVに移籍した」とデシャンボー。今後メンバー入り志願者が列をなす可能性もなきにしもあらずだ。

「54」という前人未到の記録はLIVゴルフで達成されてしまうのか?(PHOTO/Blue Sky Photos)

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より

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