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腰痛のおかげで飛距離が伸びた!? 塚田好宣がハワイ予選の狭き門を通過し全米シニア本選へ!

初戦で優勝、2戦目も3位と国内シニアツアーで好調の塚田好宣が、今度は「全米シニアオープン」への切符を手にした。

さる5月16日、ハワイのワイケレCCで行われたハワイ会場の予選会で、単独で渡米した塚田は見事に1位通過。6月23日に開幕する本戦への出場を決めた。帰国した塚田に本戦への意気込みを聞いた。

「シニア入りした3年前から、ずっと世界に出て戦いたい、米シニアツアーに挑戦したいと思っていました。でも当時はコロナで挑戦できず、今年になってやっと移動制限が解かれたので、長年の夢を実現しようと挑戦したんです。世界に出たい理由? プロの試合はどこも大変だけど、同じ大変なら、賞金が高く、華やかな舞台で世界の一流とやり合いたい。プロなら誰もが考える単純な動機です(笑)」

予選は単日試合で、ハワイから本戦への出場枠は1名。小雨が降り続くなか、韓国のイ・ハキエルと8ホールに及ぶプレーオフを制しての宿願達成だった。

「歩きで雨中の8ホールは本当に疲れました。日没が迫っていて、限界かなと思ったけど、向こうのショットが乱れ始めていたので、イケる予感はありました。予選会場をハワイにした理由は、日本から近くて経費が安く済むから。それでも30万円近くかかりました。本戦に行ける枠は1名ということで、厳しいのはわかっていましたが、例年なら予選出場者が80人前後なのに、今年は約30人と聞いてチャンスはあると思っていました」

昨年、全英シニアで8位に入り、メジャーでの手応えも課題もつかんでの挑戦だった。

「課題はドライバーの飛距離です。帰国後、腰痛のリハビリで、体の使い方を学んだら、結果的に飛距離が伸びた。メジャーの舞台で世界の一流と張り合えるかと思うと、いまからワクワクしています」

52歳の“新生”塚田、海外での活躍が楽しみだ。

シニアの舞台で頂点へ!(写真は2021年日本シニアオープン。PHOTO/Hiroshi Yatabe)

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月14日号より

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