ザ・プレーヤーズも欠場のデシャンボー「大きいことをするための準備を整えている」
史上最高の賞金額となったビッグトーナメント「ザ・プレーヤーズ選手権」でもブライソン・デシャンボーの勇姿を見ることはできなかった。
デシャンボーは今年に入り、初戦のセントリートーナメントには出場したものの、続くソニーオープンは開幕直前に出場を回避。ファーマーズインシュランスで予選落ちを喫すると、翌週のサウジインターナショナルは第1ラウンド終了後、「転んで左手と左腰を痛めた」とケガを理由に棄権。さらに連覇のかかったアーノルド・パーマー招待を「まだ準備が整っていない」という曖昧な理由で欠場した。
そしてメジャーに先駆けて行われたビッグイベント、ザ・プレーヤーズ選手権の出場も回避。PGAツアーが威信をかけて開催するフラッグシップトーナメントはサウジの新リーグへ選手が流出をするのを防ぐ狙いもあり、今年の賞金総額はメジャーを超えるゴルフ史上最高の2000万ドル(約23億円)。優勝すれば360万ドル、つまり4億円を超える賞金を獲得するチャンスを放棄したのだ。しかも昨年3位タイに入るなど相性も悪くない大会。いったい何があったのか?
「100パーセントの状態に戻るにはまだ時間が足りない気がします。90パーセントの状態で試合に出て無理をしてまた体を痛めたくない」とアーノルド・パーマー招待を欠場する前、SNSに投稿。
ゴルフチャンネルに本人が送ったメールには、「ほぼ準備はできている。何か大きいことをするための準備を整えている」と綴られていたという。
ザ・プレーヤーズ選手権は世界ランクトップ50のほぼ全員が出場したが、股関節と腰の故障で最近ツアーに出場していないH・イングリッシュとサウジの新リーグをめぐる発言でしばらくゴルフから離れると宣言したP・ミケルソン、そしてデシャンボーの3人が欠場となった。
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より
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