Myゴルフダイジェスト

「史上もっともエキサイティングな年になる」米女子ツアーの来季スケジュールが発表。賞金総額95億円に

米女子ツアーが22年シーズンのスケジュールを発表。試合数は今年と同じ34試合だが、賞金総額は過去最高の8570万ドル(約95億円)となる。

昨年のこの時期、同ツアーは21年シーズンの賞金総額が7640万ドルの過去最高になったと発表。女子プロスポーツ最古の組織としての実績を強調した。しかし来年は今季を1000万ドル(約10億円)近く上回ることに。11年続いたマイク・ワン体制を引き継ぎ、新コミッショナーとなったモリー・M・サマーン女史は、「来年はLPGA史上、もっともエキサイティングな年になるでしょう」と述べ、4月と9月に新規大会が開催されることに加え、最終戦(ツアー選手権)の優勝賞金が150万ドルから200万ドル(約2億2000万円)に増額されると報告。

さらに、「全英女子オープン」が全英オープン開催コースであるミュアフィールドで、「KPMG全米女子プロ選手権」が男子メジャー大会のホストコース、コングレッショナルCCで行われることにも言及。

「私たちには勢いがあります。人々は女性のスポーツに目覚めたのだと思います」とサマーン女史。

アジア勢の台頭で人気が低迷したツアーを立て直すべく辣腕をふるい、成長路線に導いたワン氏の後任となって3カ月弱。「LPGAは驚くほど強い立場にいます」という新コミッショナーは、「テレビ放映時間も大幅に拡大させます。さまざまなプラットフォームを使い、選手のプレーをオンタイムで視聴できるシステムに着手しています」

また「予選落ちなら賞金ゼロの世界。そういう厳しい競争のなかでも、すべての選手が十分に食べていけるだけの賞金を稼げる舞台を整えたいのです」とも。

彼女の究極の願いは「女子と男子の賞金格差をなくすこと。そのためにやるべきことの優先順位をつけ戦略的にツアーを発展させていきたい」。

レベルが向上している日本勢にも、どんどん挑戦していってもらいたい。

今季最終戦で2位に入り、賞金ランク3位と堂々の活躍を見せた畑岡奈紗。来季のメジャー取りにも期待(PHOTO/KJR)

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月14日号より