Myゴルフダイジェスト

「アルバイトをしなければ食べていけない」苦境を乗り越え欧州女子が連覇【ソルハイムカップ】

女子版ライダーカップと称されるソルハイムカップは、欧州チームがアウェイで米国チームを下し、連覇を達成した。

米オハイオ州で行われた欧米チーム対抗戦は、初日午前のフォアサムで3ポイントのリードを奪った欧州が終始優位にマッチを進め、2ポイント差で迎えた最終日のシングルスでも5勝5敗2分け。15対13ポイントで、世界ランク1位のN・コルダを擁する米国チームを退けた。

「これまででベストなチーム。最高の勝利」と先の全英オープンでメジャー3勝目を挙げ、7回目のチーム戦に挑んだA・ノードクイストはチームワークの良さを勝因に挙げた。2大会連続で欧州チームを率いたキャプテンのC・マシューも「選手たちが集中して自信を持ってプレーしてくれた。素晴らしいチームです」と歓喜した。

3年ほど前は欧州女子ツアーの試合数が激減し「選手たちがアルバイトをしなければ食べていけない」と訴えていたマシューだが、昨年米ツアーと提携し、賞金も選手たちのモチベーションも上がった。A・ソレンスタムが主将になっても勝てず、試合自体の存続が危ぶまれた時期を乗り越え、欧州はスター軍団相手にここ6大会で4勝2敗。敵地での勝利にライダーカップの欧州チーム主将を務めるP・ハリントンがSNSで「すごくいい刺激をもらった。ガールズ、素晴らしいよ!」と投稿するなど大反響だ。

MVPはアイルランド人初のソルハイムカップ出場を果たした26歳のL・マグワイア。東京五輪にも参戦しており同郷のR・マキロイは「東京で彼女に会った。アイルランド人の誇り」と4勝1分け無敗の彼女を称えた。

一方ホームで敗れた米国チームにはツイッターに批判が殺到。目に余る投稿にネリーの姉ジェシカが「酷いコメントがSNSに並んでいます。匿名でも調べれば誰が書いたか分かるわ」と釘を刺した。

金メダリスト、ネリー・コルダの奮闘及ばずホームで敗北を喫したアメリカチーム(写真は東京五輪)

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月28日号より

こちらもチェック!

  • PHOTO/Takanori Miki 1年で50ヤードも飛距離を伸ばした『ゴルル』メンバーの小澤美奈瀬が飛ばしの秘訣を伝授する本連載。今回は踏み込むことが飛距離につながることについて改めて解説してもらった。 小澤美奈瀬おざわみなせ。1992年生まれ、愛知県名古屋市出身。小誌・美女ゴルフユニット『ゴルル』メンバー。現在、ミニツアーなどに参戦しながら、主に東京や名古屋などで飛距……
  • 賞金女王を争う稲見萌寧、小祝さくらをはじめとした人気女子プロ5人の貴重な直筆サイン入りキャップが当たるキャンペーンを本日より開催! 本日より、サブスクサイト「Myゴルフダイジェスト」有料会員にご登録いただいた方に、抽選で人気女子プロの直筆サイン入りキャップが当たるキャンペーンを実施。今季7勝、東京五輪で銀メダルを獲得した稲見萌寧、今季5勝で賞金ランクトップ(9月7日……