Myゴルフダイジェスト

【PGAツアーHOTLINE】Vol.10 パドレイグ・ハリントン<後編>「アプローチはカーペットの上で」

ARRANGE/Mika Kawano

PGAツアーアジア担当ディレクターのコーリー・ヨシムラさんが米ツアーのホットな情報をお届けする隔週連載「PGAツアーHOT LINE」。第10回の注目選手は、前回に続きパドレイグ・ハリントン。自宅でできるアプローチの練習方法を教えてくれた。

前回のお話はこちら

カーペットの縁を活用してみよう

メジャー3勝のパドレイグ・ハリントンの最大の武器は、グリーン周りのアプローチ。成功のコツは “左足体重”。アライメントスティックを左足内側( スタンスと垂直)にセットし左重心で打つドリルはアマチュアの悩みであるダフリやトップを解消しボールの赤道をクリーンにヒットする感触を養うことができると前回お伝えしました。

「芝の上だけでなく自宅のカーペットの上でも左足体重でクリーンにヒットするドリルがあります」とハリントン。

「我が家は床の上にカーペットが敷いてあるので、私はいつもカーペットの縁に立って左重心で手前の床ではなくカーペットの上にある仮想ボールを打つドリルを行っています。打つというよりヘッドのソール、つまりバウンスをカーペットに当てて滑らせるイメージ。これを繰り返すとバウンスの色が変色してきます」

カーペットの上で行うのが好ましいのですが、なければ練習用のパターマットで代用しても効果あり。

「アマチュアは左足体重で打つとハンドファーストに構えたがりますが、グリップは常に左足ももの前が正解。ライによってはスタンスの右寄りだったり、真ん中だったり、左足の外側に球を置きますが、それらすべてでグリップ=手は左足ももの前。ハンドファーストではなく、むしろハンドレートでも構わないです」

残るは距離感ですが「なるべく滞空時間を短くすることが大事」だといいます。

「20ヤードのアプローチを15ヤード上げて5ヤード転がそうと思わず、8ヤード地点に落とし残り12ヤードを転がすほうが良い。ボールが空中にある時間が長いほどさまざまな要素に干渉されやすく、転がす距離が長いほどミスヒットしてもカップに寄ってくれます。アプローチは上げるより転がす。それがミスを最小限に抑えるコツです」

ハリントンは今年の9月、ライダーカップの欧州チームキャプテンを務めます。前回のフランス大会では最強と謳われた米チームを大差で撃破しているチーム・ヨーロッパ。今回はアウェイでの開催だけにキャプテンの手腕が試されます。8月末に50歳になるハリントン。今後に注目です。

コーリー・ヨシムラ

PGAツアーのアジア全体のマーケティング&コミュニケーションディレクター。米ユタ州ソルトレーク出身でゴルフはHC6の腕前

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月14日号より