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“ZOZO”は日本開催決定も…中止が相次ぐ欧州、アジア。各ツアーの見通しは?

3Mオープンから米PGAツアーはコロナ規制を緩和し、症状が出ていない限り、試合前のPCR検査を免除している。

その理由は、すでにアメリカではワクチン2回の接種率が60%前後となっているうえ、ツアー会場のバブル内での摂種率がそれ以上となっていることから、集団免疫ができていると判断されたからだ。

にもかかわらず、ゴルフ界へのコロナの影響は、まだまだ続いている。

直近で言えば、9月20~21日に予定されていたジュニアライダーカップ中止の発表。これはデルタ株の猛威により7月下旬時点で感染者数が急増したことを受け、緩和されることが予想されていたイギリスやヨーロッパからアメリカへの渡航制限が継続されることになったことにより、欧州チームが米ウィスコンシン州で開催される試合への参加が難しくなったことが主な理由である。

ただ、プロの試合については例外が設けられており、通常のライダーカップは予定通り開催される見込みのため、ジュニアの米チームは、この会場でのエキシビションマッチに出場することができる。

欧州でも、10月末に予定されていたヒーローインディアンオープンの開催中止がすでに発表されている。開催地がデルタ株の発生地であるインドだけに致し方ないのだろうが、デルタ株が蔓延しているのは、なにもインドだけではない。この大会はアジアンツアーとの共催試合でもあるが、そのアジアンツアーは、伝統ある香港オープンを含め、今年の試合のスケジュールが未だ出ていない。米ツアーの3軍にあたるPGAツアーチャイナは今季の全試合がキャンセルされたが、来シーズンはどうなるのか? 先日発表された米ツアーの21-22年シーズンのスケジュールでは、ZOZOチャンピオンシップが2年ぶりに日本で開催されることが決定したが、ギャラリーはどうなるのか。ツアーが元の状態に戻るのは、まだまだ時間がかかりそうだ。

こんな光景が再び見られるのはいつになるのか(写真は2019年ZOZOチャンピオンシップ。PHOTO/Takanori Miki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年8月17日号より一部改