【東京五輪】「ハイスコアの争いになる」丸山茂樹ヘッドコーチが霞ヶ関での戦いを予想
東京五輪ゴルフ競技の男子が7月29日(木)に開幕。コースの状況、代表選手の状態について丸山茂樹ヘッドコーチが語った。
ゴルフ競技の開催地、霞ヶ関CC東Cについて「ハイスコアの争いになる」と丸山茂樹ヘッドコーチは語る。
「僕も何回か回っているけど、それほど難しいとは思わなかった。(出場者は)僕よりも50Y飛ぶ人ばっかりなので、相当やさしいんじゃないかな。一度、息子のショーン(奨王)を連れてきたときも、思ったより短いと言っていたぐらい。僕らの飛距離だと、(ティーショットの)落下地点が受けた面になるけど、彼らの場合は下り斜面になるから余計に前にいってしまうだろうね。フェアウェイの幅も、普段とそこまでシェイプが大幅に変わっているとも思えないし、しかも状態がいいとなると、余計にハイスコアになるんじゃないかな」
そうしたコースでの開催は、日本選手にとってはどう働くのか。
「(松山)英樹はハイスコアが出るコースはあまり好きじゃないと言うんだよね。我慢して、ショットでこらえてというのが彼の持ち味だから。(星野)陸也は思い切りのあるゴルフだし、いいほうに出るんじゃないかな。(このコースなら)ドライバーもしっかり振れるし。ドライバーがしっかり振れるというのは世界レベルの人にとってやりやすいんじゃないかな。ピン位置がどうこうというより、こういう時期ということで、グリーンのコンパクションが上げられなければ、空中戦は免れないかなという感じがします」
新型コロナの影響で静養を余儀なくされた松山英樹のプレーへの影響が不安視されるところだが
「外に出てランニングしたときに思ったところまで走れなかったというから心配だけど、彼はそこ(コロナで思うような練習ができなかったこと)を言い訳にするようなことはしないと思う。ジョン・ラームのように、病み上がりでいきなり優勝することもあるし、そこまで心配はしていない」
当然、日本での開催という地の利もある。
「期待はもちろんしてもらわないと困るし、期待に応えないといけないのが我々の仕事。僕らはそれを全力でサポートするだけです」
他競技でも、早くもメダル獲得者が続出している東京五輪。ゴルフ競技もその波に乗って輝くメダルを期待したい。
取材&写真●服部謙二郎(週刊ゴルフダイジェスト)