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【東京五輪】ダニー・リーが辞退表明。DJ、スコットに続き3人目

東京五輪の開催について連日そのニュースがメディアを賑わせているが、ゴルフ界から3人目の辞退者が現れた。

ダスティン・ジョンソン、アダム・スコットに続き辞退を表明したのはニュージーランドのダニー・リー(30)。母国では五輪選手候補ではあるが、現在フェデックスランキング174位に低迷しており「PGAツアーのシード権をキープすることに集中したい」というのがその理由。

リオ大会はニュージーランド代表として出場したダニー・リーだが……(写真は2016年リオ五輪)

ちなみにジョンソンは「東京は遠いから」といい、スコットは「家族との時間を大切にしたいから」と語ったが、両者ともツアー終盤の大事な時期のスケジュール調整が難しかったという側面がある。

実際、今年最後のメジャー「全英オープン」の2週間後、7月29日に開幕するオリンピックのすぐあとにプレーオフシリーズが始まり、ただでさえ過密スケジュールのなか、イギリス、日本、アメリカを転戦するのは心身ともに負担が大きい。ましてコロナが沈静化していない状況での参戦はリスクが高い。

マスターズで優勝した松山英樹は自国開催のオリンピックに「行われるなら出たい。金メダルを目指して頑張りたい」と語ってはいるが、スケジュール面の懸念は払拭できない。

そんななか昨年オリンピックが延期される前、早々と国として五輪への選手団派遣を断念するとしたカナダは、今年もオリンピックの出場権がかかる陸上の世界リレー(5月/ポーランド)、体操のパンアメリカン大陸選手権(6月/ブラジル)にそれぞれの協会が選手を派遣しないことを決定した。

理由は新型コロナウイルスの世界的感染拡大。カナダ体操協会CEOは「すべての旅行者の健康と安全に対するリスクが高すぎる」とし、選考会を経ず代表メンバーを発表する意向だ。

5年前のリオ五輪ではジカ熱が流行したこともあり辞退者が続出。そして今回はコロナ。今後も五輪辞退者が現れそうだ。

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月1日号より