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コンビの相手が見つからないバッバ・ワトソン。フラれ続けた末にOKをもらったお相手は?

先日行われた米男子ツアー唯一のチーム戦「チューリッヒクラシック」。パートナーは自分で選ぶため“仲良しコンビ”が多いが、こちらのペアはちょっと変わっていて……。

マスターズ2勝のバッバ・ワトソンは、一見そうは見えないが、ツアーで有名な“嫌われ者”。選手にアンケートを取るとパトリック・リードを抑え堂々1位に入るほど。そんな彼のパートナー選びは難航した挙句、一昨年の新人王、スコッティ・シェフラーに決定した。

「バッバが8人か9人に声をかけたけど全員に断られた。で、自分も『少し待ってほしい』と答えを渋ったけれど、しばらくしてオーケーとメールした」とシェフラー。バッバは「ほぼその通り。シェフラーとは(ツアーの)聖書勉強会で一緒。才能あふれる上り調子の若手だから、ずいぶん早い段階でオファーした。確か1月のハワイの頃かな。最初その試合に出るかどうかわからないっていう返事がきたので、そういうことじゃなくてパートナーになるのかならないか、イエスかノーだって返信したんだ。そうしたらマスターズの前に『一緒にやりましょう』って」

シェフラーを口説き落としたバッバだが、前評判に反し(?)試合では絶好調。3日目を終えて首位のシュワーツェル&ウエストハイゼン組に2打差の4位と優勝を狙える位置につけた。

「チームワークの賜物だよ」とバッバがいえばシェフラーは「最終日のフォーサム(1つのボールを交互に打つフォーマットで2日目と最終日に採用)はバーディ合戦のフォーボール(良いほうのスコアを採用/初日と3日目)よりエキサイティング。バッバは僕がミスしてヘンなところに打ってもなんとかしてくれる。見ているだけでも楽しい」と名コンビぶりを吐露。スコアを伸ばせず8位タイに終わったが十分ギャラリーを魅了した。

それにしてもワトソンはどんなメンツに声をかけ断られたのだろう。気になる……。

トラブルショットの名手はパートナーとしては最高のはず、なのだが……(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年5月25日号より