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【ベイカレントクラシック】PGAツアー仕様に改修! 横浜CCの注目ホールをチェック

日本で唯一行われるPGAツアー、ベイカレントクラシック presented by LEXUSが今週、横浜CCで行われる。松山英樹をはじめ、PGAツアーのトップ選手のプレーを間近で観戦できるチャンス。日本人選手も多く出場する大会で誰が勝つのか!? 注目の大会がついに開幕する。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Yoshihiro Iwamoto、Getty Images

3年前から開催に向けて
着々と準備が整えられてきた

昨年12月11日に株式会社ベイカレントがタイトルスポンサーとなって開催されることが決まったベイカレントクラシック。神奈川県の横浜CCが大会会場となったが、実は3年ほど前から同コースでのPGAツアー開催の可能性を探り、改修プロジェクトに乗り出していた。そのプロジェクトに当初から携わっていたのが、PGAツアーの芝の専門家であり、ツアーで12人しかいない「アグロノミー」の肩書を持つジム・アベイト氏。

大会開催決定後、ビル・クーア&ベン・クレンショーの承諾を得たのち、大会の15番のフェアウェイ300ヤード地点にポットバンカー、2番のグリーン左手前のバンカーが新設され、18番フェアウェイ右サイド奥の木が伐採されたりと7~8ホールに小さな改修が加えられ、より戦略性が増したという。そのコースをアベイト氏は

「昨年までのアコーディア・ゴルフ習志野CCはフェアウェイが狭く、そのため深い野芝のラフがキーポイントでした。対して今回の横浜CCはフェアウェイが広い代わりに、グリーン形状がすごく面白く、ボールの転がり方やグリーンを狙うアングルが重要になるコースです。そのためゴルフのスタイルが昨年までとはがらりと変わるはずです。このグリーン形状であれば、スピードを速くしすぎると難しくなりすぎて逆に面白くないので、11~11.5フィートくらいが好ましい。距離的にはドライバーでワンオンを狙えそうなパー4もありますが、それでもグリーン形状が難しいので、決してパワーヒッター有利ではないということです」

世界のトップ選手たちが日本のコースでどんなプレーを見せてくれるのか。そして横浜CCでの初代チャンピオンに輝くのはいったいどの選手だろうか!?

西・東コースを統合した
オリジナルルーティングで開催

本来の2番・3番を除いた西コース16ホールに加え、東コースの17番・18番を加えた大会オリジナルの18ホールを使って行われる。西コース、東コース17番・18番は16年にクーア&クレンショーによって改修。18年日本オープンとは使用するホール自体は同じだがルーティングが異なり、さらに小さな改修が加えられた。18年日本オープンには今回出場予定のアダム・スコットや石川遼が出場。金谷拓実もアマチュアで出場して24位タイでローアマを獲得しているが、この経験がコース攻略にどう影響するかも見ものだ。

2番(西11番)PAR4
グリーン左手前のバンカーを新設

元々あったバンカーに加え、さらにその手前にバンカーが新設された。これによりコースが狭く見え、より的確なコントロールが求められるようになった。

3番(西12番)PAR3
2段グリーンを4つのバンカーが囲む

池越えの美しいホールだが、パズルピースのような2段グリーンのうえ、そのグリーンが4つのバンカーに囲まれているため正確なコントロールが要求される。

15番(西8番)PAR4
300Y地点にポットバンカーを設置

ティーイングエリアから300Y地点にポットバンカーを設置(写真中央)。このバンカーがあることでティーショットのクラブ選択に大きな影響を与え戦略性が増すことになった。

16番(西9番)PAR3
18年日本オープンの最終ホール

横浜CCの名物ホール、距離の長いパー3は今回は16番として使用される。ティーの位置を4カ所用意し「日によって190ヤードから240ヤードまで変化させることができる」といい、日によって持つクラブが大きく変わってきそうだ。

18番(東18番)PAR4
右サイド奥の木を大胆に伐採

木を伐採したことでフェアウェイ右サイドにある池が視界に入るようになりプレッシャーがよりかかるようになった。これにより、ドライバーで飛距離を稼ぐのか、それとも刻んで2打目勝負にするのか。選手たちの選択が問われることになる。

優勝者はPGAツアーのシード権ゲット
今季のレギュラーシーズンは8月のツアー選手権で終了し、ランキング50位以内の選手には来季8試合行われる予定の昇格試合全戦の出場権が与えられた。ツアー選手権終了後は今大会を含めた7試合の「フェデックスカップ・フォール」が開催され、レギュラーシーズンとプレーオフシリーズ初戦で得たポイントを持ち越し、それにフェデックスカップ・フォールで得たポイントを加算。各大会の優勝者は2年間のシード権のほか「ザ・セントリー」や「ザ・プレーヤーズ選手権」の出場資格を獲得。「フェデックスカップ・フォール」終了時点でランキング51~60位に入った選手には翌シーズン序盤の昇格大会2試合の出場権も与えられる

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週刊ゴルフダイジェスト2025年10月21日号より