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【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.26「3戦連続アンダーフィニッシュ。修正ポイントが見えてきた!?」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!

PHOTO/BKコーポレーション

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PGAツアーチャンピオンズ20戦目は、ミズーリ州セントルイス近郊で行われた「シュティフェルチャリティクラシック」です。日本の10月くらいの気温で快適にプレーできました。結果は3アンダーの24位タイです。初日は3アンダー。ショットが安定していてチャンスにつけられました。ところが2日目、3日目になるとショットの安定感がなくなり、ミスも出たりしてチャンスを作れず、我慢のゴルフに。1バーディ1ボギーのようなラウンドで、スコアを伸ばすことができませんでした。2日目、3日目は少し残念ですが、アンダーで終われましたし、最低目標である30位以内もクリアできました。少しずつですが、よくなっているのかなという感じです。


課題にしているアイアンショットですが、ショートアイアンなら7~8m、7Iや8Iならグリーンをかじるくらいのレベルです。ショートアイアンで1ピン以内がひとつの目安ですから、精度はまだまだです。先週のオフ、過去のスウィング動画と今を比較しながら、自分なりに分析してみました。ダウンスウィングで右サイドがつぶれていたんです。右サイドが低くなる感じです(これはドローヒッターの動き)。本来、フェーダーであれば、右サイドは高いまま回転するのが理想ですから、そこを見直している最中です。キーワードは「左の締め」「左の壁」です。右サイドのつぶれは、下半身の使い方が原因だと考えています。ただ、自分のことはあまりよくわからないというのが本音ですけどね。

実はトヨタ北米本社の社長に紹介していただいたプライベートコースでの練習がよかったんです。人がいなくてひとりで黙々と練習に打ち込めました。久しぶりに自分とじっくり対話ができたんです。葛城GCでもひとりで練習するのが好きでしたから、その感覚が蘇ったのかもしれません。

初日の安定したショットでもピンまで5mくらい。まだまだです。

9/5~7
シュティフェルチャリティクラシック
ノーウッドヒルズCC(米ミズーリ州)

池が絡むアメリカンなコースではなく、アップダウンやドッグレッグ、傾斜したフェアウェイなど、ショットの精度が求められるコースでした。優勝スコアは12アンダーですから難しかったですね

藤田寛之

1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中

週刊ゴルフダイジェスト2025年9月30日号より