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マスターズでパター破壊のキム・シウー。またもグリーン上で話題に

マスターズでパターをへし折り激情型であることが明らかになったキム・シウーのある行為が再び話題になっている。

マスターズ2日目、15番のアプローチがグリーンをオーバーし、外まで転がったことに腹を立て、パターを地面に叩きつけて破壊したシウー。壊したパターの代わりに3番ウッドでパーを拾ったが「自分のプレーに腹が立った」とボールを池に投げ入れた。

「14番(3パット)と15番のプレーにイライラしてしまった。わざと壊したわけではない」と弁明したが、マナー違反のそしりは免れない。

そのシウーが今度はグリーン上のある行為でペナルティを食らった。47歳のスチュワート・シンクが優勝したRBCヘリテージ3日目、2番でグリーン外からパターで打ったバーディトライは左から右に弧を描き絶妙なタッチでピンに向かった。そしてカップを覗き込むように1センチ、いや5ミリ手前で止まった。

最後のひと転がりで入ることを信じボールをのぞき込むシウー。一緒の組のマット・クーチャーも「あとちょっとだ」と応援するようにその光景を見守った。待つこと55秒。コトンとボールがカップに消えた。バーディ! 喜ぶシウー。ところがその1打が協議の対象に。競技委員が「10秒以上かかってカップインした場合は1打追加でバーディではなくパー」という裁定を下したのだ。

同伴者のマット・クーチャーは「ボールはずっと静止していたわけではなくわずかに動き続けてカップに入ったのに」とシウーを援護したが「時間制限がある」と競技委員。ゴルフ規約13・3aによるとカップ縁に止まったボールが入るまで適切な時間=10秒待つことができる」とあり「1ストロークのペナルティ」が科された。

17年にはプレーヤーズ選手権に優勝。東京五輪の出場も確実視されているシウー。真夏の東京でも何かが起こる!?

自分に怒るのは仕方ないが、モノに当たるのはご法度! (PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年5月11・18日合併号より