【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.5「風が弱まった最終日は一気に伸ばし合いに!」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!
PHOTO/BKコーポレーション

>>前回のお話はこちら
- 2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート! PHOTO/BKコーポレーション >>前回のお話はこちら PGAツアーチャンピオンズ4試合目は「ホーグクラシック」です。結果は77位タイの最下位でした。原因としては、ポアナ芝のグリーンにやられた感じです……
PGAツアーチャンピオンズ5試合目は「ギャレリクラシック」です。会場は、米国女子メジャー「シェブロン選手権」が開催されていたことでも知られるミッションヒルズCCです。池が効果的に配されたアメリカンなコースでしたが、今回はとにかく風が強かったです。結果は初日71、2日目72、最終日70の41位タイ。日本ではなかなか経験できないような風で、ショットで苦労しました。
初日はみんな強風で苦戦するなか、アプローチとパットでしのぎ、13位タイ発進。よく粘ったと思いましたが、最終日は風が弱くなったんです。そうしたらみんなスコアの伸ばし合いに。ボクも最終日は2アンダーで回りましたが、周りは5~8アンダーの選手ばかり。やはりチャンピオンズです。PGAツアーの優勝者たちですから、当然ゴルフは上手いですし、条件が良くなれば、びっくりするくらいのスコアを出してきます。順位を上げるには4、5アンダーは必要でしたね。
今回はツアー中の食事について紹介しましょう。朝と昼は基本的にゴルフ場のレストランで食べています(すべて無料)。プレーヤーズダイニングと呼ばれるエリアで、選手と選手の家族のみが利用できます。ですので、小沼キャディは入れないんです。ここは日本と違うところで、キャディは別の専用エリアが設けられています。クラブハウスだけでなく、ドライビングレンジ、練習グリーンにはドリンクやフルーツ、スナックが必ず置いてあり、コース内にも食べ物が用意されたテントがたくさん設置されています。だから食べ物や飲み物で困ることはありません。ホスピタリティの高さは、PGAツアーでは当たり前のようです。
今回の試合は前週と同じカリフォルニア州だったので、移動は数時間ほどでとてもラクでした。次戦はフロリダ州ですから移動は10時間以上。アメリカはめちゃめちゃデカいです!

プレーヤーズダイニングはこんな感じ(コロガードクラシック時)
ギャレリクラシック 3/28-30
ミッションヒルズCC(米国カリフォルニア州)
ヤシの木があってリゾート感たっぷりです。池やバンカーが効いていて、風によって各ホールの表情がコロコロ変わります。計算されたコースデザインは素晴らしいですけど、試合になると恐怖でした


藤田寛之
1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中
週刊ゴルフダイジェスト2025年4月22日号より