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【名手の名言】ヘンリー・コットン「スウィングの要素は85%が腕とリストであって、残りの15%がボディである」

レジェンドと呼ばれるゴルフの名手たちは、その言葉にも重みがある。ゴルフに限らず、仕事や人生におけるヒントが詰まった「名手の名言」。今回は、1930年代に活躍した英国のレジェンド、ヘンリー・コットンの言葉を2つご紹介!


スウィングの要素は
85%が腕とリストであって
残りの15%がボディである

ヘンリー・コットン


コットンは「ハンド・マン」と異名があったように、ゴルフにおける重要な要素は手にあるという独特の信念を持っていた。とくに左手を鍛えに鍛えた。

毎夜、2時間自宅のガレージにネットを張って、左手だけでボールを打った。右手はポケットに入れたままで、4番アイアンで目標に正確に150ヤード飛ばした。コットンほど左手だけでボールを遠くへ飛ばした者はいないといわれる所以だ。

この猛練習は鉄人、ベン・ホーガンと双璧といわれ、小柄な身体の欠点を補うのに多くの時間を左手の強化に費やしたのだ。

コットンのインパクト時の両手の強烈なターン・オーバーは表題の言葉を如実に証明している。このスウィングで、1934年全英オープンに勝利し、救国の英雄と讃えられたのである。


1本のパターを生涯使い続けるのは
妻に対する以上の愛情と
信頼がなければ不可能だ

ヘンリー・コットン


パターに関しては、一穴主義か、大いなる浮気者か、どちらかに分けられ、その中間は存在しない気がする。しかし、パット名人といわれる人は前者に多いようだ。

今から少し前の世代でいえば、ベン・クレンショーはパットの名手で知られたが、ウイルソンのL字をジュニア時代から使い続けている。

日本ではグリーンの魔術師といわれた杉原輝雄、帝王ニクラスをしてマジシャンといわしめた青木功などは一穴主義の典型であろう。

対して、浮気者はゴマンといる。それだけパットとは難しいし、不可解のものなのである。おもしろいように入っていたパットが、一晩寝ただけで3パットの連続になったりする。

それまでは全く無名であった者が、生涯に4日間だけ神がかり的に入り続けて、メジャーを獲ったという例も少なくない。

■ヘンリー・コットン(1907~1987年)

1907年英国生まれ。14歳で英国アマに優勝して、天才少年と呼ばれ、17歳でプロ転向。34年、全英オープンに優勝し、故国のヒーローに。37年、48年も優勝。晩年はスペインに住み、同国のゴルフ普及に貢献した。

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