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親鳥もびっくり「卵が増えた?」デイのボールが“鳥の巣”にオン!

今年の全米プロなどで距離計の使用が許可されたニュースは既報だが、今回は双眼鏡に救われた、というお話。

アーノルド・パーマー招待の2日目、16番パー5で右の林に打ち込んだジェイソン・デイ。しかし、ボールが落ちてこない。どうやら木の枝に引っかかってしまったようだ。

「どこから双眼鏡が出てきたのかわからないが、とにかくあったので、それを手にして拡大して見ると、自分のボールがあった。実際にボールを手にしたわけではないけれど(ブリヂストンの)「ツアーB XS」のロゴを確認できた。ちょっとした不運で、なんとボールは鳥の巣にあったんだ。親鳥が帰ってきたら『卵が増えている』と思ったかもね」とデイ。

自分のボールと確認できなければロストボールとなり、ローカルルールに規定がなければ、ティーイングエリアに戻って打ち直し。ボールを確認できればアンプレヤブルを選択デキ、1打罰でドロップしてその場からプレーを続けられる。つまり、今回は双眼鏡のおかげで、1打“得”したということになる。もっともこのホール、デイは刻んだにもかかわらず、4打目でグリーンに乗せることができず、結局ダボを叩いている。かつてこのベイヒルのコースで、同じような状況に陥ったセルヒオ・ガルシアが木に登って無罰でプレーしたこともあるが、これはやはり危険。2018年にはプレーヤーズ選手権でリッキー・ファウラーが双眼鏡を使用してロストを回避したこともある。

先の2月、PGAオブアメリカが、男・女・シニアの3つのメジャーで、距離計測器の使用を認めると発表している。高低差がわかるものは使用禁止だが、倍率に関しての規定はない。ましてアマチュアの試合やプライベートでは、ローカルルールで禁止となっていなければ、問題なく使える。木の上にボールがオンしてしまうのはめったにないケースだが、レーザー距離計を双眼鏡代わりに使えば、木に乗った自分のボールを確認でき、ロストボールが減少する……かも?

ロスとボールは免れたが……(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年3月30日号より