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リードの騒動が思わぬ波紋! 米のスポーツ賭博で「賭け金全額返金」の事態に

ファーマーズインシュランスオープンでのパトリック・リードの“疑惑”の優勝騒動の波紋が各方面に広がっている。

スポーツ全般を扱うブックメーカー(スポーツ賭博)の「ポインツベット」は、ファーマーズでのリードの優勝に関して、その他の選手に賭けたすべての人に「賭け金を全額返金する」と発表した。

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実は、ローリー・マキロイもリードと似たような状況でボールを拾いドロップして問題になったが、リードほどの騒動にはなっていない。というのも、これまでの“経歴”がリードとマキロイではまったく違うから。ルールに関して評判の良いマキロイに対し、リードは学生時代から「インチキ」と呼ばれ、19年にはバンカーでライを改善した様子がテレビに映し出され2打罰を受けたが「あれはテレビカメラの角度が悪い」と悪態をついたほど。

そのためこのたびのリードの優勝にネットは大荒れ。選手も関係者もその話で持ちきりの状態になってしまった。そこで、スポーツべッティング業者のポインツベットは「ベッター(賭けをする人々)を支援するため」賭け金の全額返金を打ち出した。

これほどの騒動になってもリードは意に介した様子はない。誰もが認める強心臓男は、翌週にアリゾナで行われたウェイストマネジメントフェニックスオープンにはエントリーせず、そのかわり欧州ツアーの高額大会、サウジインターナショナルに参戦。

ヨーロッパや中東にも当然リードの騒動は伝わっているはず。果たして現地ではどのように迎えられたのか? 唯一確かなのはどんなに批判されてもリードは結果を出すということ。今シーズンも彼があらゆる大会で優勝候補のひとりであることは間違いなさそうだ。

サウジインターナショナルは66位に終わったが、2018年のマスターズ覇者は今年のマスターズでも優勝候補の一角であることは間違いない(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月23日号より