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【ゴルフ界の新興勢力】#4 ナショナルチーム躍進を支える“軍師”ガレス・ジョーンズ

コロナ禍3年目、初の行動制限がないお正月となったが、LIVゴルフや19歳ルーキーの活躍、ゴルフ人口の増加などゴルフ界も大きな変革を迎えつつある。2023年は“新たな勢力”の動向に注目が集まりそうだ、国内海外のツアーから注目のギアまで気になる話題をまとめてお届け!

PHOTO/Tadashi Anezaki

タケ小山

世界中のツアーに精通するプロ。TBS「サンデーモーニング」の解説者としてもお馴染み。小誌で「世界パトロール」を連載中

内藤雄士

丸山茂樹のコーチとしてともに米ツアーを戦ったティーチングプロ。日本大学ゴルフ部コーチも務める。ハイランドセンター代表

GD 15年よりガレス・ジョーンズ氏がJGAナショナルチームのコーチに就任しましたが、彼の教えを学んだ選手が次々と結果を出しています。“ガレスチルドレン”といえる選手たちが、新たな勢力になりつつありますね。

内藤 ガレス氏がコーチになったことでコースチェックの仕方、マネジメントの仕方などが徹底的に指導されました。最初の教え子でもある比嘉一喜選手は忠実に実行していますし、コースに対してどう戦うか? そこに徹したことが大きいと思います。今までのコーチングは感覚と練習量がメインでマネジメントは重視されていなかったですから。もともとナショナルチームは全国から実績のある選手が集まるわけですから、そこにマネジメントがハマることで結果につながったんだと思います。

タケ そういう意味ではサッカーのほうが早かったな。海外から有名監督を呼んでさ。日本の指導者に欠けているのは「戦略」なのよ。スウィング理論に関してはコーチがたくさんいるけれど、戦略家というのは少ない。ガレス氏は軍師みたいなものかもしれないな。

内藤 蟬川選手もそうですけれど、今の若手には”タイガくん”って多いですよね。そういう意味ではタイガーの活躍も影響していると思います。今までは子供のスポーツといえば、野球やサッカーでしたが、タイガーの登場でゴルフが加わり、運動神経のいい子供たちがゴルフを始めたわけです。石川遼選手や宮里藍さんの影響もありますしね。能力の高いジュニアの成長に、ガレス氏のコーチングがマッチしたことで、相乗効果になったのかもしれないです。

タケ ゴルフにも分業化が進んでいるんだよ。スウィングのコーチ、フィジカルのコーチ、マネジメントのコーチみたいにさ。だから、ガレス氏はナショナルチームの総監督みたいなもんだな。

内藤 でもスウィングを作るのは何年もかかりますけど、マネジメントの指導なら1日で結果を出せることもありますから。蟬川選手のような若手は、今後もナショナルチームからどんどん出てくると思いますね。

週刊ゴルフダイジェスト2023年1月10・17日合併号より

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