【ゴルルとルール】「ここからピンまで何ヤード?」同伴者に距離を確認したら“アドバイス”と指摘されたんだけど…
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
監修/小山混
PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/武蔵野GC
ゴルル会員番号47
満石奈々葉
ゴルル会員番号14
板倉由姫乃
板倉と満石のティーショットはともにフェアウェイをキープ。
「2人とも絶好の位置ね」(板倉)
「セカンド乗せちゃいましょう!」(満石)
「ピンまでの距離を測っておこう」
距離計を取り出す板倉。
ピンまでの距離は145Yと表示。
「アイアンじゃ届かなそうだからUTにしようかな」
「ここから何ヤードでした?」(満石)
「あれ? これ答えていいんだっけ…」(板倉)
「同伴者に残り距離を聞いたら『アドバイス』を求めたことになるから2罰打。私も答えたらアドバイスを送ったことになるから、答えられないわ」と指摘する板倉に対し、満石は「残り距離を聞くのはアドバイスとみなされないから問題ないはず」と主張。果たして正しいのは?
同伴者にピンまでの残り距離を聞いたらどうなる?
A. 罰なし
B. 2罰打
正解は……
A「罰なし」
ラウンド中は、競技に参加していてコースでプレーしている人にアドバイスを与えることや、自身のキャディ以外の人にアドバイスを求めることは禁止されており、違反すると2罰打を受ける(規則10.2a)。「アドバイス」とは、クラブ選択やストロークに影響を及ぼすようなコメントや行為のことを指すが、「コース上の物の位置」(ピン位置やバンカーの箇所など)や「ある1点から他の1点までの距離」などの「公開されている情報」はアドバイスに含まれない(定義)。したがって今回のように、同伴者にピンまでの距離を聞くことも、それに答えることも問題ない。
週刊ゴルフダイジェスト2022年10月11日号より
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