ティーマーカーより5Y後ろにティアップ。これってアリなんだっけ?
監修/小山混
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/武蔵野GC
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
5番パー3にやってきた渥美と雨宮。
ピンまでの距離は130Yだが、雨宮は何やら悩んでいる様子。
雨宮の7番アイアンの距離は135Y、8番アイアンは125Y。奥につけるよりは手前のほうがいいが、125Yきっちり打てるとは限らないので、余裕をもって7番アイアンで大きめに打っておくべきか……。悩んだ挙句、雨宮はひらめいた。
「5Y後ろから7番アイアンで打てばちょうどいい!」。そう考えた雨宮は、おもむろに5歩後ろに下がり、ティアップ。しかしそれを見た渥美は待ったをかける――。
「ティーマーカーよりも前で打たなければ問題ないはず」と主張する雨宮に対し、渥美は5Yも下がって打つのはNGと指摘。果たして正しいのは?
ティーマーカーよりも5Y後方にティーアップして打ったらどうなる?
A. 罰なし
B. 2打罰でプレー続行
C. 2打罰で打ち直し
正解は……
C「2打罰で打ち直し」
ティーイングエリアとは、2つのティーマーカーの最も前方を結ぶ線から、奥行き2クラブレングスの長方形のエリアを指す(定義)。そのため今回のように、5Y後方から打つことは認められていない。ティーイングエリアの外からプレーした場合、プレーされた球はインプレーとならず、プレーヤーは2打の罰を受け、ティーイングエリアから球をプレーすることによってその誤りを訂正しなければならない(規則6.1b)。
週刊ゴルフダイジェスト2021年2月2日号より