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ホールアウト後、グリーン上で練習するのはOK? NG?【これだけゴルフルール】

2019年のルール大改正でやさしくなったとはいえ、まだまだ複雑なゴルフルール。すべてを頭に入れておくのは大変だが、ゴルフを楽しむうえで、最低限のルールは覚えておきたい。今回は、ゴルフ場での「練習」に関するルールの疑問をQ&A形式でご紹介!

練習をしてもいい場所、ダメな場所

コロナ禍でゴルフデビューしたという人も多いようだが、初めてのラウンドでゴルフ場に行くと、正直わからないことだらけ。ゴルフ場で「練習」ができるということ自体、知らない人も多いだろう。

ゴルフ場には練習するためのドライビングレンジや練習グリーンが用意されている。たいてい練習場の看板に従っていけば辿り着けるが、わかりにくい場合もあるのでコースのスタッフやキャディさんに聞くのが手っ取り早い。ボールを出すためのコインはスタート室で販売している場合が多いが、練習場で販売されている場合もあるのでコインの入手方法も合わせて聞いておこう。またコースによってはドライビングレンジがない場合もあるので、コースに行く前に確認しておきたい。初めてのラウンドでは、できればドライビングレンジがあるコースで、ウォームアップもかねて練習してから本番に臨みたいところだ。ただしあまり打ちすぎると疲れてしまうので、球数はほどほどに。

ラウンド前の練習ができるのは、こうしたドライビングレンジや練習グリーン、アプローチ練習場などに限られ、コース内では練習することができない。プレーされていないホールがあったとしても、そこで勝手に練習するのはご法度だ。ただし、スタートホールのティーイングエリア近くでパッティングやチッピングの練習をすることはできる。

では、ラウンドを開始してからの「練習」についてはどうか? ラウンド中に素振りをするのは「練習」に該当する? 「練習」に関する疑問について『2021-2022 GOLFDIGEST ゴルフルール早わかり集』から抜粋してご紹介しよう!

Q. ラウンド中に練習をすることはできる?

A. ラウンドが始まった後は練習することはできない(規則5.5)

原則としてホールのプレー中でプレーヤーは練習ストロークを行ってはならない。ただしホールとホールの間では、下記の場所か、その近くで、パッティングやチッピングの練習をすることができる。
・終了したばかりのパッティンググリーン
・練習グリーン
・次のホールのティーイングエリア
ただし、コースや競技によってはローカルルールとして上記の場所であっても練習を禁止している場合があるので注意が必要だ。またそうでなくても、スロープレーの要因となるので、よほど前の組が詰まっていて、後ろの組が遅れている、という場合でなければ、練習は避けたほうがいい。

Q.「素振り」も練習とみなされる?

A. 素振りはいつ行っても問題ない(規則5.5)

ホールをプレー中、規則で禁止されているのは、ラウンド中に実際に打球する「練習ストローク」であり、球を打つ意思のない「練習スイング」である素振りはいつ、どこで行っても構わない。

Q. 松ぼっくりを打ったら練習になる?

A. ティーや自然物を打つことは練習ストロークではない(オフィシャルガイド5.5a/1)

ホールのプレー中に練習ストロークを行うことは禁止されており、この「練習ストローク」には適合球を打つことだけでなく、プラスチック製の練習ボールなど、ゴルフボールと同等のサイズの球を打つことも含まれる。ただし、ティーや自然物をクラブで打つことは練習ストロークではないため、松ぼっくりを打つことも問題ない。

ちなみに、親切心で他のプレーヤーに球を戻すために打った場合も、ルール上は「練習ストローク」にあたらない。しかし、思わぬ打球事故につながる恐れもあるのでやめておこう。

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