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「非公認球」ってなに?「誤球」とは? 意外と知らない“ボール”の規則【これだけゴルフルール】

2019年のルール大改正でやさしくなったとはいえ、まだまだ複雑なゴルフルール。すべてを頭に入れておくのは大変だが、ゴルフを楽しむうえで、最低限のルールは覚えておきたい。今回は、ボールにまつわるルールの疑問をQ&A形式でご紹介!

ボールの色やデザインについては今のところ規制はない

公認球、非公認球ってなにが違うの?

プライベートラウンドでゴルフ仲間がなんだかいつもより飛ばしている。理由を聞いたら「実は今日、ぶっ飛びボール使ってるんだ。非公認球だけど」とのこと。

ゴルフボールを買うときに「公認球」「非公認球」という表示を見たことがあるだろう。非公認球と言われるとなんだか「使ってはいけない球」のように感じる人もいるかもしれないが、実はそうではない。

非公認球というのは、反発係数が規定以上のものを指すことが多く、競技ゴルフではもちろん使用不可。しかしプライベートのラウンドで使うぶんには問題ないので、飛距離が落ちてきたと悩む人は試してみてもいいだろう。ちなみに重さは45.93g以下、直径は42.67mm以上と定められており、これより重い、あるいは小さいボールはやはり非公認球となる。

ボールのルールに関しては、これ以外にも、球を取り替えていいタイミングや、球を拭けるか拭けないかなど、意外と複雑で覚えにくい。そこで今回は、ボールに関連したルールを『2021-2022 GOLFDIGEST ゴルフルール早わかり集』から抜粋。いま一度おさらいしよう。

Q. 公認球とはどんな球のこと?

A. テストに合格しリストに載っている球のこと(規則4.2)

公認球とはR&AまたはUSGAのテストに合格した球のことだ。「公認球リストに掲載されている球を使用しなければならない」というローカルルールが制定されている競技では、そのリストに掲載されている球を使用しなければならない。

Q. 球はいつでも取り替えられる?

A. ホールとホールの間や、救済処置の際に取り替えられる(規則6.3b)

原則としてホールのプレー中は球を取り替えることができないが、ホールとホールの間では球を取り替えられる。また、規則に基づいて救済処置を受ける場合は球を取り替えることができる。例えば道路からの救済、ペナルティーエリアからの救済などで、取り換えが可能。

Q. 球を拭けるケースと拭けないケースは?

A. 球を拭けないのは以下の4つのケース(規則14.1c)

インプレーの球を規則に基づいて拾い上げた場合、その球を拭くことができる。ただし、次の4つの規則に基づいて拾い上げた球を拭くことはできない。

1. 球が切れたか、ひびが入ったかを確認するため(規則4.2c)
2. 自分の球がどうか確認するため(規則7.3)
3. 他のプレーヤーのプレーの障害となるため(規則15.3)
4. 球が救済を受けられる状態にあるかどうかを確かめるため(規則15.4)

Q. 誤球とはどんな意味?

A. 自分のインプレーの球、暫定球、第2の球以外の球すべて

他のプレーヤーの球、捨てられている球、OBとなった球、紛失球となった球は「誤球」。

Q. 誤球をプレーしてしまった場合、どうなる?

A. 2罰打を加え自分の球をプレー(規則6.3)

誤球をプレーした場合は、2罰打を加え、改めて自分の球を見つけてプレーする。誤球をストロークした打数はカウントしない。したがって、第2打地点で誤球のプレーをした場合、その誤球を何回プレーしたかに関係なく、自分の球を見つけてそれを4打目としてプレーしなければならない。

Q. 誤球したのに自分の球を発見できないときは?

A. 誤球の2罰打、紛失球の1罰打、合計3罰打で別の球をプレー(規則6.3c、規則18.2)

誤球したあと、3分以内に自分の球を見つけることができなければ、その自分の球は紛失球。1打罰を加え最後に自分の球をストロークした地点に戻って別の球をプレーする。例えば、第2打地点で誤球のプレーをし、自分の球が発見できない場合、誤球の2罰打と紛失球の1罰打を加え、ティーイングエリアから5打目をプレーする。



意外とややこしい「ボール」のルール。いざというときに惑わないようしっかり覚えておきたい。

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