【ゴルルとルール】ピンとボールの間に排水溝。これって救済できるの?
監修/小山混
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/武蔵野GC
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
パー3のティーイングエリアにやってきた渥美と雨宮。前のホールをパーとして意気揚々の雨宮がティショットを打つと……
雨宮のティーショットはグリーンの左へ。
セカンド地点に行ってみると、芝が薄く、ウェッジでのアプローチが難しそうな状況。
ちょっと距離はあるが、パターで転がしたいところ。しかし、ピンの方向には排水溝が。
「うーん、パターで打つと排水溝が邪魔になるわ。でも待って、排水溝は動かせない障害物だから……」
排水溝がプレーの線にかからない場所に、ボールを移動しようとした雨宮だったが、それを見ていた渥美は「救済はできない」と待ったをかけた。果たして正しいのは?
プレーの線上に動かせない障害物が。救済は受けられる?
A. 救済を受けられる
B. 救済を受けられない
正解は……
B「救済を受けられない」
動かせない障害物などの異常なコース状態が、プレーヤーの意図するスタンス区域や意図するスウィング区域の物理的な障害となる場合、罰なしで救済を受けることができる。しかし今回のように、プレーの線上に障害物があったり、精神的な障害となるだけでは、これらの条件を満たさないので、救済は認められない(規則16.1a)。
週刊ゴルフダイジェスト2021年1月19日号より