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【The Rules】シャフトのシールがはがれそう。気になるからはがしても問題ないよね?

The Rules
2021.12.06
KEYWORD ルール

今日もコマッ太くん、マナブくん、キク子ちゃんの3人でラウンド。すると、ルールに関して意見がわかれる場面が。果たしてこんなとき、どう処置すればいい?

ILLUST/Tomoko Sano TEXT/Youichi Tsunoda

コマッ太くん

せっかちでうっかりでルールのミスや勘違いが多いのがたまにキズ。でも本当はマジメ

マナブくん

根っからの勉強家。ルールブックをよく読み裁定集にまで目を通している、頼れる存在

キク子ちゃん

ゴルフのプレーとルールはまだまだ勉強中。でも他人の意見をよく聞く耳を持っている

コマッ太君のクラブのシャフトについているシールがめくれていた。「気になるからはがしちゃおう」としたコマッ太君に、キク子ちゃんが「それをやるとルール違反になるんじゃない?」といった。ホントなの?

シールは軽いからクラブの性能には関係ないし、OKでは?

はがれかけたままだと、ヒラヒラして気になっちゃう。きれいにはがせばルール違反にはならないでしょ?

性能に無関係でも、自分ではがすとルール違反になるのでは?

はがれかけが気になるのはわかるわ。でも気の毒だけどそのままプレーしないといけないんじゃない?

果たしてどう処置するのが正しい?


自然の中で使うゴルフの道具は、意外にハードに扱われる。ときには損傷することもある。
ルール面の基本はこうなるよ。
〇ラウンド中に損傷したものは、引き続き使える。罰はつかない。
〇プレーを不当に遅らせなければ元の状態への修理もできる。

条件によっては損傷したクラブの取り替えもできるけど、今回は元のクラブを使い続けることを前提に考えていこう。

例えばクラブヘッドに貼った鉛が取れた、というとき。取れたまま使ってもいいし、取れた鉛をもとの状態に貼り直すこともできる。ただし、これには「損傷などが故意に起こされたものではない」という前提条件がある。

アウトなのは意識的に取ったり取れかけをはがしたとき。これをするとそのクラブは使えなくなる。使うと『ラウンド中にクラブの性能特性を故意に変えること』(規則4.1a(3))の違反になる。

シールも同じ。性能に影響しないと思えても、はがせば物理的な変更になる。この規則4.1aに違反したクラブを使った罰は失格。重大な違反になるから要注意だ。

知識豊富なジュニアは博士ちゃんと呼ばれて尊敬されるけど「はがせちゃん」は失格だからね!

※ゴルフ規則4.1aなど

ラウンド中に故意にはがすのは、物理的にクラブを変えることになり、ルール違反になる

月刊ゴルフダイジェスト2022年1月号より

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『ゴルフルール早わかり集2021-2022』