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【本当にあったルールの話】Vol.4 ラフから打ったらボールが2つ飛び出した! 誤球のペナルティーはつく?

JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!

ILLUST/Yasugahira Masaya

中﨑典子

中﨑典子

なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子

阿蘇紀子

あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある

’23年の三菱電機レディス2日目の16番ホール。右の深いラフにある自分の球を打ったところ、球が2つ飛んでいきました。1つは120ヤード飛び、もう1つは30ヤードほど転がっていきました。その後、プレーヤーは自分の球の下に、ラフで隠れていた別の球があって、2つの球を同時に打ったことに気付いたのです

Q. ラフから打ったら球が2つ飛び出した。こんなときどうする?


A. 罰なしで自分の球に対して行ったストロークをカウント

本来、プレーヤーが自分の球以外の球にストロークすると誤球をプレーしたことになりますが、今回のケースでは罰はありません。プレーヤーは自分の球をストロークしたまでで、その際にラフで隠れていた別の球に偶然クラブが当たったと裁定されます。それはプレーヤーのストロークの意思は自分の球に対するもので、別の球ではないからです。なお、プレーヤーが自分の球に対して行ったストロークはカウントされるため、その球でプレーを続けなければなりません。(規則6.3c)

もしプレーヤーが自分の球をプレーする前に、別の球があると気付いた場合、動かせる障害物としてその球を取り除くことができます。

※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です

月刊ゴルフダイジェスト2024年2月号より

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