ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!

監修／JLPGA競技委員・阿蘇紀子、中﨑典子
PHOTO／Hiroyuki Okazawa　THANKS／武蔵野GC

パー4の萩原の2打目はわずかにショートし、グリーン手前のカラーに。

「ちょうどライン上だから丁寧に……あ!」

「グリーン上のボールマークを修復するときに偶然ボールを動かしちゃった場合は、罰なしでリプレースでOKよね」と主張する萩原に対し、渥美は「ボールがグリーン上にあったら罰なしだけど、ボールがあるのはカラーだから1罰打じゃない?」と指摘。果たして正しいのは?

グリーン上のボールマークを修復しているときに、カラーにある自分の球を偶然動かしてしまった。どうなる?

A. 罰なし
B. 1罰打

正解は……

A「罰なし」

プレーヤーが止まっている自分の球を拾い上げたり、故意に触れたり、動かす原因となった場合、1罰打を受ける。しかし例外として、「パッティングリーンの球を偶然に動かした場合」や、「規則を適用している間のパッティンググリーン以外の場所での偶然の動きが球を動かす原因となった場合」は、罰はない（規則9.4b 例外4）。グリーン上のボールマークの損傷を修理することは、規則で認められている行為（規則13.1c）であることから、今回のようにボールマークの修理中に偶然球を動かした場合は、球がグリーン上になかったとしても、罰はない。球は元の位置にリプレースする。

週刊ゴルフダイジェスト2023年12月12日号より一部改

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