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【ゴルルとルール】1人じゃ動かせないほど大きな石! これってルースインペディメント?

GDライブラリ
2021.03.12

ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!

監修/小山混
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/武蔵野GC

ゴルル会員番号40
萩原菜乃花


ゴルル会員番号55
雨宮梨乃


ティショットを大きく引っかけてしまった雨宮。急いで探しにいってみると、ボールはセーフだったが、そこには……。

雨宮のボールは、運の悪いことに大きな石のすぐ脇に止まっていた。
「これじゃあ打てないよ~」(雨宮)
「左で打てばいけるんじゃない?」(萩原)

左で打とうと試みる雨宮だったが
「うーん、やっぱり当たる気がしない……でも待てよ、この石ってルースインペディメントよね」

「えいっ! ぐぬぬぬ……」
石を動かそうとするも、重くて1人では持ち上げられない。そこで……。

「ちょっと手伝ってもらえませんか?」(雨宮)
「いやいやいや、1人で持ち上げられないような石はルースインペディメントじゃないでしょっ」(萩原)

「1人じゃ動かせないような石はルースインペディメントじゃないから動かしてはダメ」と指摘する萩原に対し、雨宮は「地面に固定されていない石はどんなに大きくてもルースインペディメントとみなされるから、動かしていい」と主張。果たして正しいのは?

1人じゃ持ち上げられないほど大きな石はルースインペディメントとして動かしてOK?

A. 動かしてもよい
B. 動かしてはいけない

正解は……







A「動かしてもよい」

地面に固く食い込んでいて、簡単に拾い上げることができない石はルースインペディメントとみなされないが、今回のように地面に固着していない石はルースインペディメントとして扱われる(定義)。そしてルースインペディメントはどこででも、罰なしに取り除くことができ、その方法は問わない(規則15.1a)。今回のように同伴者に手伝ってもらうことも認められる。2019年のスカンジナビア招待では、巨大な岩を3~4人のギャラリーが持ち上げて動かした場面もあった。

週刊ゴルフダイジェスト2021年3月16日号より

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