【ゴルルとルール】“3分以内”に見つかったけど、自分の球か確認できない! 3分をちょっとぐらい過ぎても問題ないよね?
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
監修/JLPGA競技委員・阿蘇紀子、中﨑典子
PHOTO/Hiroshi Yatabe THANKS/武蔵野GC
ゴルル会員番号65
鈴木真緒
ゴルル会員番号67
澄川 愛
鈴木のティーショットは引っかけてしまい左の林の方向へ――。
「ああ~、力が入っちゃったー」
「このへんだったはずだけど……」(鈴木)
「もうすぐ3分経っちゃうね……あ!」(澄川)
何気なく上を見た澄川が何かを発見。
「あれじゃない!?」(澄川)
「そうかも!」(鈴木)
「いま2分30秒だから、セーフね」(鈴木)
「まだ確認できてないからダメじゃない?」(澄川)
「ボールを捜索できるのは3分まで。時間内に自分のボールだと確認できないと紛失球になってしまうわ。あと30秒で確認できればいいけど……」と言う澄川に対し、鈴木は「3分以内に見つかったことは見つかったわけだからセーフじゃない? 確認のためにはさらに1分間の猶予があるはずよ」と主張。果たして正しいのは?
捜索開始から2分30秒で球を発見したが、自分の球かどうかすぐには確認できない。正しい処置は?
A. 3分以内に確認できなければ紛失球となる
B. 球が見つかってから確認までに1分間の猶予がある
正解は……
B「確認までに1分間の猶予がある」
プレーヤー、またはそのキャディーが球を捜し始めてから3分以内に見つけることができなければ、その球は紛失となる。3分以内に見つかったが、それがプレーヤーの球かどうかはっきりしない場合、プレーヤーは速やかにその球の確認を行う必要がある。球が遠くにあるなど、すぐに自分のものと確認できない場合、3分の球の捜索時間が終わった後でも、確認のための合理的な時間は認められる(規則18.2a)。この“合理的な時間”については、2023年のルール改正で「1分以内」と定められた(オフィシャルガイド18.2a(1)/3)。したがって、今回のように2分30秒で球が見つかった場合は、3分30秒までは確認のための時間が認められる。
週刊ゴルフダイジェスト2023年9月26日号より一部改
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