【ゴルルとルール】ボールがラフのなかの水溜まりに! 救済できる? できない?
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
監修/小山混
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/武蔵野GC
ゴルル会員番号40
萩原菜乃花
ゴルル会員番号55
雨宮梨乃
よく晴れた絶好のラウンド日和。ゴルフの調子もよく、快調にプレーを続けていた萩原だったが、珍しく球を左に曲げてしまう。なんとかOBは免れたが……。
「あ、あった!」(萩原)
「嫌なライですね~」(雨宮)
ボールは見えていたものの、周りはもじゃもじゃのラフ。
「これは打ちづらいな~。……あら?」
アドレスに入った萩原は何かに気づく。
「あ、水が浮いてるわね」
前日の雨の影響か、ボールの下に小さな水溜まりができていた。
「救済しま~す」(萩原)
「え? それはマズいんじゃ……?」(雨宮)
「フェアウェイなら救済できますが、ここはラフなので、水の上にボールがあっても救済はできませんよ」と指摘する雨宮に対し、萩原は「ラフでも水溜まりにボールが入っていたら救済できるはず」と主張。果たして正しいのは?
ラフに入ったボールが水溜まりの上に止まっていた。救済できる?
A. 救済を受けられる
B. 救済は受けられない
正解は……
A「救済を受けられる」
プレーヤーの球がジェネラルエリアにあり、コース上の異常なコース状態による障害がある場合、罰なしの救済を受けることができる(規則16.1)。異常なコース状態とは、動物の穴、修理地、動かせない障害物、一時的な水を指し、今回のような雨や散水による水溜まりも「一時的な水」とみなされる(定義)。ラフもジェネラルエリアの一部のため、今回のケースでは救済を受けることができる。
週刊ゴルフダイジェスト2021年3月9日号より