【ゴルルとルール】番手が間違ってることを教えてあげたら「アドバイス」で2罰打!? そんな殺生な…
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
監修/小山混
PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/武蔵野GC
ゴルル会員番号40
萩原菜乃花
ゴルル会員番号44
水谷花那子
水谷の第3打は残り100Y地点――。
「よーし、ここなら9番アイアンでピッタリね」
それを聞いた萩原は
「え? 9番アイアンここにあるけど……」
「9番アイアンこっちですよ~」(萩原)
「あ、6番と間違えてた!」(水谷)
「ありがとう! でも、今のってアドバイスじゃ……?」(水谷)
「え? 間違いを指摘しただけなのに?」(萩原)
「クラブ選択とか、プレーに影響を及ぼす情報は“アドバイス”にあたるから、今のは2罰打。せっかく教えてくれたのに申し訳ないんだけど……」と指摘する水谷に対し、萩原は「クラブが間違ってるのを教えただけだから問題ないのでは? ティーイングエリアで『でべそ』を指摘するのも問題ないはずですし」と反論。果たして正しいのは?
同伴競技者が打とうとしているときに、持っている番手が間違っていることを指摘した。どうなる?
A. アドバイスで2罰打
B. 罰なし
正解は……
A「アドバイスで2罰打」
「アドバイス」とは、クラブを選択するときやストロークを行うとき、プレー方法を決定するときなどに、そのプレーヤーに影響を及ぼすことを意図した口頭によるコメントや行為のことを指す(定義)。ラウンド中、プレーヤーは競技に参加していてコースでプレーしている人にアドバイスを与えたり、自身のキャディ以外の人にアドバイスを求めることは認められておらず、違反すると2罰打となる(規則10.2a)。ただし、ピン位置やバンカーの配置、距離の情報やルールに関する事項など「公開されている情報」はアドバイスに含まれない。今回のケースは、クラブの変更を促す情報を与えたため、アドバイスとみなされる。
週刊ゴルフダイジェスト2023年4月25日号より
最新のルールをどこよりも分かりやすく解説!
『2022-2023 GOLF DIGEST ゴルフルール早わかり集』
サンプル版をご覧いただけます