読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーでスライスが出ることが多い」というもの。その解決法とは？

PHOTO／Yasuo Masuda　TEXT／Daisei Sugawara　THANKS／ダイナミックゴルフ千葉

＜今週のお悩み＞
「ドライバーのスライスがひどく
1ラウンドで何度もOBが出ます」

●北澤徳記さん（32歳／身長164cm／ゴルフ歴8年／ベストスコア97／平均スコア108）
足の構えに対して、上体が全体的に目標方向にずれていて、なおかつ右肩が前に出ている（1コマ目）。このせいでクラブが上がりづらく、トップまでに無理な動作が重なるので、ダウンスウィングでスムーズにフェースを閉じられない

北澤　ドライバーがスライスするせいで、ひどいときは、1ラウンドで6～7ホールも「前進4打」になってしまうこともあります。

齊藤　アドレスで上体がかぶっているのが気になりますね。そこからテークバックすると、クラブがオンプレーンに上がりにくい（上体の向きの通りにアウトサイドに上がりやすい）ので、トップで左手首が甲側に折れたり、左ひざがカクンと曲がったりする原因になります。そうなると、ダウンスウィングで余分な修正動作が必要になるので、フェースを閉じるのが間に合わなくなるんです。

ダウンスウィングに入る体勢が整っていません

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北澤　まずは、上体をスクエアにしないとダメですね。

齊藤　両足を閉じて、体の正面でクラブを立てて持ったところから、骨盤を前傾させてヘッドを地面に下ろすと、上体がスクエアになりやすいです。そのあと、適度に両足を開けば正しいアドレスになります。

北澤　立った状態で、クラブを体の前で持つと、背中側の筋肉で腕とクラブを支える感じがします。

齊藤　いい感覚です。そうしたら、ダウンスウィングでは、「手の内を見せずに」振りましょう。

北澤　というと?

齊藤　右手のひら（手の内）をずっと地面に向けたまま振るということです。ティーアップしたボールに、別のボールを横からぶつける感じで、手で投げるとしたら、ずっと手のひらは見えませんよね? それと同じ感覚で振ると、フェースが開きにくくなるんです。

これで解決！
「まずアドレスをスクエアに。
　右手のひらを下に向けて振ろう」

Point 1
右手のひらを地面に向けて振る

Point 2
トップで左手首を真っすぐに保つ

Drill 1
地面に向かってボールを投げる

Drill 2
左手を前に出して右手1本で打つ

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より