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【ネクストヒロイン菅沼菜々】#4 安定ショットのカギは「体幹」「股関節」「下半身」。キックボクシングで鍛えてます

今初優勝にいちばん近いと注目されているのが菅沼菜々だ。そんな菅沼菜々のスウィングの土台を支えるのは、体幹を鍛えるトレーニング。高校生ときから菅沼の体のケアをする岸野トレーナーが行うメニューとは?

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/名倉堂きしの接骨院

菅沼菜々 すがぬま・なな。2000年生まれ。東京都出身。父親の見よう見まねで5歳から始めたゴルフで、みるみる頭角を現わし、2017年、日本ジュニア優勝。プロ入り後は、2020-2021年シーズンに初シード獲得。いま初優勝にもっとも近いといわれる22歳。あいおいニッセイ同和損保所属

岸野裕太トレーナー

菅沼菜々が高校生の頃から体のケアを担当するスポーツトレーナー。昨年12月からキックボクシングをトレーニングに取り入れた

●CONTENTS●
#1 個性を生かす“4つの教え”
#2 調子が悪いときに行う“3つのドリル”
#3 転がりのいいパットを秘密は“アッパー軌道”
#4 安定スウィングの秘訣は“キックボクシング”

スウィングの土台を徹底強化

GD ショット練習以外にも、ジムのトレーニングもやっているんですね。

菅沼 高校時代に体を痛めたことがあって、そのときから診てもらっている岸野先生とトレーニングしています。

GD キックボクシングもやっているんですか!

菅沼 そうなんですよ。私はもっと体幹を鍛えて、股関節の可動域も広げたほうがいいらしいんです。それで、絶賛キック中! です。

GD なんだか楽しそうですね。飛距離アップにもつながるんですか?

菅沼 軸足が強化されて、股関節の可動域が広がるそうです。右ハイキックは、確かにゴルフスウィングの切り返しから股関節を回転させる動きと同じで、このトレーニングをやるようになってから、軸がブレなくなって、体の回転スピードも上がりました。

GD なるほど。あとはどんなトレーニングを?

菅沼 いちばんやるのはやっぱり下半身強化です。下半身が強くないと、安定したスウィングはできませんから。


トレーニング1
左右のハイキックで股関節の回転力アップ

「菅沼プロは体幹が少し弱く、股関節の可動域も広げたほうがいいと思ったので、キックボクシングのハイキックもやってもらっています。軸足を強化できて、股関節の回転力も上がるため、スウィング中の軸ブレが小さくなります」(岸野)

トレーニング2
2ポイントプランクで体幹を強化

「右手と左ひざの2つのポイントで接地して、その姿勢を20秒ほど保ちます。肩と太ももの後ろを上から押して負荷をかけます。肩、体幹、お尻と全身を強化できます。左右ともやって、バランスよく鍛えます」(岸野)

トレーニング3
スクワットで下半身を強化

「重さ50キロのバーベルを肩に担いでスクワットします。お尻と太ももなど、安定したスウィングに欠かせない下半身を効率よく強化できます」(岸野)

トレーニング4
バランスボールに乗って足裏感覚を強化

「半球型のバランスボールに乗って、3キロのメディシンボールを投げます。足の裏の感覚を鍛えることができ、体幹の強化にも適しています」(岸野)

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月20日号より