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【通勤GD】迷ったとき、ユハラに帰れ! Vol.30 筋温を上げると冬ゴルフのパフォーマンスも上がる 湯原信光 ゴルフダイジェストWEB

GDライブラリ
2020.02.05

冬のゴルフは午前と午後で状況が大きく変化する。それに寒い中で無理をすると怪我もある。「気温、陽の高さ、芝の状態…考慮しなくてはならない条件はたくさんある」と湯原信光。今回は冬ゴルフのベーシック経験談。「迷ったとき、ユハラに帰れ!」Vol.29

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

【湯原信光プロ】
ツアー7勝、シニアツアー1勝の日本を代表するショットメーカー。とくにアイアンショットの切れ味は、右に出るものはないと言われた。現在は東京国際大学ゴルフ部の監督も務め、後進の指導にも力を注いでいる。

前回のお話し

冬はイメージ通り動ける状態をつくることが第一

GD 寒い日が続きます。冬のゴルフで気をつけなければならないことって何でしょうか?

湯原 冬は寒さと厚着で体が動きづらくなるので、暖かいときと比べると、やれることの範囲が狭くなることを知っておくべきでしょう。それと私の経験では、冬は気持ちがなえてしまい、いつものパフォーマンスが発揮できなくなるというのもあります。

GD どういうことでしょう。

湯原 寒いゴルフを考えただけで苦手だなと思ってしまう人もいるじゃないですか。プレーをしていても、例えば5番アイアンでいつもなら180㍎のところを、無理をしたくないから170㍎にセーブしたりね。それも乾燥した枯芝でランが多くなっての距離ですから、キャリーはもっと短くなっているはずです。

「冬ゴルフで変化しているのは、道具ではなく体です」

GD キャリーとランが暖かい季節と違うとなれば、攻め方も違ってきますね。

湯原 冬はボールの転がりを考えて、狙う場所なり、方向なり、ルートを探る必要があるでしょう。

GD 寒い日はキャリーが落ちて、ランが増える。この2つを前提にゴルフを組み立てていくべきなんですね。

湯原 気温が低いとシャフトやボールは硬く感じられるものですが、近年、道具に使われている素材は温度で性能が変わることがほとんどありません。つまり、変化しているのは体のほうなのです。厚着で動きにくくなったり、気持ちがなえてしまったりね。

GD 体の動きが鈍いせいで軟らかめのRシャフトを使っているのに硬いSシャフトのように感じてしまうんですね。

湯原 それを無理やり同じ感覚で打とうとするとミスにつながってしまいます。ケースバイケースで番手を変えるといった工夫が必要なのです。

筋温を38度以上に保つ工夫

湯原 ストレッチは静かに関節や筋肉を伸ばして可動域を広くする運動です。寒い時に反動を利用するような伸ばし方をすると危険な場合があります。冬はゆっくり体を伸ばしていくようにしなければいけません。ところがそういうゆっくりな動きはパフォーマンスを高めるのに必要な筋温(筋肉の温度)を上げることができないのです。運動で最も大切なのは「筋温を38度以上に上げて、それをなるべく保つようにすること」なのです。

GD そういえば以前、とあるプロが「寒い日のゴルフではホテルを出る前に風呂に入って体を芯まで温めていく」と言っていました。

湯原 それは私もやりますよ。温泉に入ってからコースに向かうこともあります。

GD 事前にカイロを体に貼っておいたり、車内の温度を高めに設定したりなどの方法も有効ですか?

湯原 ええ有効だと思います。ジョギングやウォーキングも筋温を上げるのに有効ですよ。

GD 筋温を上げると具体的にどんな効果があるのでしょう。

湯原 自分が思った通りに体が動かせるようになりますし、可動域も広がります。それによって、自分がイメージした動きと実際の動きの差が少なくなります。その結果、ケガを防いだり、ミスを減らしたりという効果があります。これは私の経験によるものですが、ストレッチも運動ですから、まずは筋温を上げてからやったほうがいいでしょうね。

GD  寒い時期のトーナメントでは、プロは歩いているときはコートなどを羽織り、打つ直前に脱ぐという動作を小まめに繰り返していますね。

湯原 ゴルフはインターバルが長いスポーツです。だから、いろいろな方法で体温を保ち、打つときに身軽になるのは当然のことです。

冬は歩きゴルフにすれば心拍数が整う

GD 筋温を保つために、我々アマチュアもカートに乗らずに歩いたほうがいいのでしょうか?

湯原 もちろんカートに乗るよりも歩いたほうが健康的であることは確かです。それに歩くことにはもっとほかの効用もあります。パッティングのときにとくに顕著に分かりますが、打とうとする直前に、心拍数は急激にあがるものです。100㍎でも50㍎でも、歩いてボールのところへいけば心拍数も徐々に上げることができ、急激な変化を抑えることができます。

GD 冬のゴルフというと、どうしても枯芝をイメージします。技術的にはどんなことが考えられますか?

湯原 芝が枯れているとラフからのショットが夏場より打ちやすくなるということはあります。グリーン周りに関しては、「上げる」から「転がし」まで、アプ ローチの選択肢が増えると考えてください。

GD 枯芝のグリーン周りというと、ベアグラウンドに近いツルツルというイメージがありますが…

湯原 そうとも限りませんよ。 マット状になって芝が枯れたところでは、厚みがあってフカフカになっています。 ほぽベアグラウンドのツルツルからフカフカまでいろいろあるので、選択肢が増えるのです。 だからライの観察が大切です。

枯芝のグリーン周り。寄せの選択肢はむしろ増える!

「ユーティリティでちょこっと打つ。そこそこ寄ってミスしません」

GD ツルツルのところやベアグラウンドからウェッジを使うのは難しそうですね

湯原 そういうところからは、まずパターが使えるかどうかを考え ます。 もし、少しでもボールが枯れ芝に沈んでいるのなら、フェアウェイウッドやユーティリティをパターのように使ってポールを空中に浮かせて寄せる方法がいいでしょう。

「こんなライならユーティリティやFWで、ちょこんとボールを浮かせる方法も有効」

GD パターのようにというと、短く握って。ちょっと吊り気味に構えるのですか?

湯原 いや、そんな難しいことはやる必要はありません。普通に構えてちょんと打ってやればいいのです。 パターのようにというのは、「パターで寄せるのと同じ感覚で」という意味で、パターのようにストロークするということではあり ません。 型にとらわれずに、場面に応じて臨機応変な対処が必要なのです。

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