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高橋彩華のバーディ講座＜アイアン編＞「上げるときは背中、下ろすときは足」

週刊ゴルフダイジェスト
2022.07.14
KEYWORD アイアンスウィングテークバック再現性アップ女子プロ手打ち防止高橋彩華

群雄割拠の女子ツアーにあって、常にバーディ数で上位に位置するショットメーカー・高橋彩華。いったいどんなことを意識して打っているのか。正確無比なアイアンショットの秘密を探ってみた。

PHOTO／Yasuo Masuda、Hiroaki Arihara　THANKS／鎌ヶ谷CC

高橋彩華
たかはしさやか。1998年生まれ。新潟県出身。今季フジサンケイレディスで初優勝。女子ツアー屈指のアイアン精度を誇るショットメーカー

●CONTENTS●
＜アイアン編＞背中で上げて足で下ろす
＜アプローチ編＞フィニッシュで胸を目標に
＜パッティング編＞左手リードでストローク

背中で上げて足で下ろす

GD　高橋プロのアイアンショットは、ホントに曲がりませんよね。優勝したフジサンケイレディスの最終日も、3番ホールで150ヤードを1メートルにくっつけて、最初のバーディを奪っていますね。

高橋　私がやっているのは、とにかく“余計なこと”をしないことなんです。手先でボールをつかまえたり、腕の力で叩きにいくと曲がるんです。

GD　手先を使うことや力を入れることが、余計なことというわけですか。

高橋　そうです。寄せたいとか、曲げたくないとか欲があると、つい手を使っちゃうんですが、絶対にいい結果にならない。素振りのように振るのが目標です。そのためには、大きな筋肉を使うことです。

GD　大きな筋肉とは?

高橋　私は背中の筋肉で上げています。下ろすときは両足の筋肉です。手を使わず、背中で上げて、足で下ろす。これが、マイルールなんです。

Point 1
手を使わず背中で上げる

「アイアンショットの精度を上げるためにいちばん大切なのは、手を使わないことです。大きな筋肉を使うんですが、私の場合は背中の筋肉。腕の力を抜いて、背中を意識して上げると、両腕を体の正面にキープできるので、コンパクトないい位置にトップが上がるんです」（高橋）

Point 2
足のリードでダウンスウィング

「背中で上げたら、足で切り返します。よく左足の踏み込みをスイッチにすると言いますが、私の場合は、両足とも使います。足でリードすることで、その動きに腕がついてくれば、インパクトの手元の浮き上がりが抑えられます。すると、クラブのライ角どおりにインパクトできるので、方向性が上がります」

Point 3
インパクトゾーンは長く、真っすぐ!

「手を使わず、背中で上げて、足で下ろす感覚でスウィングすると、スウィングアークは自然と大きくなり、インパクトゾーンはより長くなります。私のイメージでは、インパクトゾーンは真っすぐ。体のターンによってフェースが閉じていくだけで、手でフェースを返す意識はまったくありません」

高橋彩華のアイアンスウィング

一切の無駄がない!
お手本ショットを動画でチェック

>>アプローチ編「フィニッシュで胸を目標に」
>>パッティング編「ストロークは左手リード」

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より

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