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【ゴルフジム】「コースに出るとトップやチョロが多い。体を使って打とうと思っているんですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「コースに出るとチョロやトップが出る」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフスタジオ(ETGS)埼玉校

教える人/内海大祐

うつみだいすけ。76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築に定評がある。江連忠ゴルフスタジオ(ETGS)千葉校エグゼクティブインストラクター

<今週のお悩み>
「ダウンスウィングで体が
 突っ込んでるって言われます」

●渡部香織さん(43歳/身長159cm/ゴルフ歴20年/ベストスコア102/平均スコア111)
切り返し直後に、軸(頭)が目標方向にずれている(3コマ目)。これはおそらく、体を使って打とうという意識が強すぎるため。その弊害として、腕を力強く振ることができず、タメが早くほどけて、インパクトで上体(と手元)が浮いている

渡部 コースだと、チョロやトップが多く出ます。とくにフェアウェイウッドは出やすいです。

内海 腕の振りが弱いのが気になります。もしかして、腕は「使っちゃいけない」と思っていませんか?

渡部 どちらかというと、体を使って打ちたいとは思っていますが……。

内海 もちろん、体を使うのはいいことなんですが、腕も動かしてあげないと力強いスウィングにはなりません。右利きの人なら、とくに右腕をしっかり動かすことで、ヘッドをコントロールしやすくなるんです。

渡部 あまり右手を使う意識はなかったです。

せっかく器用な利き腕をうまく動かせていません

内海 それがグリップにも表れていますね。右手の人さし指と親指の「股」のところをキュッと締めて握ると、もっと右手が使いやすくなります。今までは、その部分がゆるんでいたので、トップでクラブの収まりが悪かったし、ダウンスウィングでもタメが作りにくかったんです。

渡部 少しオーバースウィング気味なところも気になっていたんですが、右手をキュッとしたら、トップできちんと止まりますね。

内海 トップでは右手の人さし指の付け根のあたりに、クラブの重さを感じられると完璧です。渡部さんは、切り返しでちゃんと体が動くので、むしろ腕を振る意識だけ持つと、体が突っ込まずにその場で回転できます。胸の面を下に向けて、下向きに力をかけるイメージで振ると、ヘッドがしっかりボールに届きます。

これで解決!
「体だけでなく腕の力も
 きちんと使って打とう」

Point 1
トップでは右手でしっかりクラブを支える

利き手である右手の力を最大限に使うことで、スウィング全体が締まり、ヘッドコントロールがよくなる。トップでは、右手人さし指の付け根部分で、しっかりクラブを支える感覚があるといい

人さし指と親指の「股」を締める

Point 2
ダウンスウィングで胸を下に向ける

クラブをリリースする際に、上体が起き上がるとヘッドが地面に届かなくなる。切り返し直後は「おじぎ」をするイメージで前傾を強め、ダウンスウィング後半まで胸を下に向ける意識を持つ

Drill
短い棒状のものを右手だけで振る

ボールペンなど、短い棒状のものを右手で握りスウィングと同じ動きをしてみる。人さし指と親指をしっかり締め、トップで棒の重さを感じるようにして振ると、右手の使い方がわかってくる

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月19日号より