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【読者記者】Vol.1738「フェアウェイウッドでトップのミスが出やすくなった。何が原因でしょうか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「フェアウェイウッドでトップがよく出る」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク

読者記者No.1783 池田太典さん

●65歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/38年 ●ベストスコア/70 ●平均スコア/90 ●165㎝・63㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード

先生/濱田塁

68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスン中

池田さんのお悩み
「フェアウェイウッドでトップが多い」


若い頃に比べて、ダフリやトップといった打点のミスが格段に多くなりました。とくにフェアウェイウッドはトップが多く必要な飛距離を出せなくて困っています。


ダウンスウィング以降の下半身のスライド量が多く、インパクト前にもう両ひざが目標方向に流れている(3コマ目)。ミート率を上げるにはもう少しスライドを抑えたい

池田 年齢のせいか、思うように当たらなくなってきました。

濱田 下半身が大きく動いて、ジャック・ニクラスみたいな、パーシモン時代のスウィングという感じがします。今のクラブなら、もっと足の動きを抑えてもいいです。

池田 「逆Cフィニッシュ」なんて、意識しなくていいんですね。

濱田 インパクト後にひざが目標方向に流れないように意識して、両股関節の間でコンパクトに回転してください。両ひざの間に大きなゴムボールを挟んでいるイメージでスウィングするといいですね。

<問題点>
ダウンスウィングで右ひざが前に出る

切り返し直後に右ひざが前に出てしまうため、下半身が前(ボール方向)と目標方向にズレやすい。このため、手元が浮いてトップしやすくなる

記者「足を使って打とうとしています」
プロ「動かしすぎるとミート率は下がります」

右足を内側に倒すイメージ
ダウンスウィングで右足のかかとが早く上がるほど、下半身(体)は目標方向にスライドしやすくなる。右足首を内側に倒し、右足が早く地面から離れないように粘らせると、下半身のスライドを抑えられる

Drill
両足の間にボールを挟んで振る

トップで右股関節まで、フォロー(フィニッシュ)で左股関節までと、下半身は両股関節の間で動くのが正しい。両足の間にボールを挟むと、この感覚がわかる。実際のスウィングでも、この状態をイメージして振る

Point 1
左手をフックに握りすぎない

薬指のナックルが見えるほどフックに握ると、インパクトでロフトが立ちすぎて、ボールが上がらない。中指のナックルが見えるくらいが適切な握り方

Point 2
フィニッシュは左股関節の上で回る

インパクト後もひざを送り続けてしまうと、挟んでいるボールが落ちてしまう。フォロー以降は左股関節の上で回るイメージを持つ

インパクト後に右足かかとを上げる

<取材後記>
ひざを流さずにボールをとらえられるようになった!

取材後のインパクトでは、下半身のスライドが少なくなり、左股関節のラインでしっかり「壁」ができているのがわかる。両足にボールを挟むドリルでは、全然足を動かさない感覚でしたが、動画を見せてもらうとそれでも足は動いていました。今までいかに動かしすぎていたかわかりました

月刊ゴルフダイジェスト2022年8月号より