【魔のダフリを食い止める!】ダフる原因は3つ。あなたはどのタイプ?
アイアンショットのミスで最も多くのゴルファーを悩ませているのが「ダフリ」と「トップ」。青山薫プロによると、2つのミスの原因は同じだというが、ダフリやトップが出やすい人は、大きく分けて3つのタイプに分けられるという。詳しく話を聞いてみた。
PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/城里GC
※登場するアマチュアの方にはボランティアとしてご協力いただきました
解説/青山 薫
あおやまかおる。2009年、レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞した小誌おなじみのシニアプロ。試合中のパッティングだけは恐怖を感じるというが、アマチュアのスウィングの悩み解決なら、これほど頼りになるプロはいない
ダフりたくないと思うと余計にダフる
GD ダフリやトップに悩まされているゴルファーは大勢います。そもそもダフリやトップはなぜ起こってしまうのでしょう?
青山 ダフリは、分かりやすく言えばヘッドの最下点が右にズレている現象。そこでダフらないように上を振ろうとするとトップが出る。つまり、ダフリもトップも原因は同じといえるんだけど、ある程度ゴルフができるようにならのダフリは、ゴルファーのいろんな思惑で起きてしまうんだ。
GD えっ、思惑ですか……。
青山 ○○したいとか、○○したくないとか、そういう思惑。たとえば、ダフりたくないと思って、伸び上がってしまうゴルファーがそう。そのままだとボールに届かないから手を伸ばす。上から打つとダフりそうだから横からすくい上げて手前をダフる。
GD なるほど。ダフりたくないと思いながら、ダフる原因を作っているわけですね。
青山 あとは、球を上げたくて、右足体重で打ってしまうゴルファー。ドライバーでもっと飛ばしたくて、あおり打ちがクセになっているゴルファーも、右足体重インパクトでダフりやすいね。
GD ティーアップできるドライバーなら下からあおってもごまかせますが、アイアンだとそうはいきませんよね。
青山 あとは、ボールの行方が気になって、顔を上げるのが早いゴルファー。顔が上がると、右肩が下がってヘッドが落ちる。おまけにフェースが開くから、スライスやシャンクだって出てしまうんだ。
【Type1】伸び上がり型
横山義樹さん(36歳/平均スコア98/ゴルフ歴9年)
「地面を叩いてしまう恐怖がつねにあります」という言葉どおり、腰を伸ばしてインパクト。そのぶん手を伸ばして、ボールをすくい上げようとしている
地面を叩くのが怖い
ダフるのが怖いため、インパクトで伸び上がってしまう。そのままだと届かなくなるため、手を伸ばす。ヘッドの最下点が上下にも変わりやすく、絶えず地面を叩く恐怖とたたかわなくてはならない
【Type2】右足体重型
綿引靖弘さん(34歳/平均スコア110/ゴルフ歴5年)
ドライバーのあおり打ちのクセがアイアンにも表れた右足体重インパクト。ボールを上手くさばけたときはダフらないが、撮影で力が入ってダフってしまった
球を上げようとする意識が強い
ドライバーはドローで飛ばしたい、アイアンは球を上げたいという願望があり、右足体重でインパクト。そのため、最下点が右になるあおり打ち専門。ここ一番のショットほど、手痛いダフリが出る
【Type3】ルックアップ型
石川慎一さん(44歳/HC20/ゴルフ歴15年)
まだショットに自信がないため、ボールの行方が気になって、顔を早く上げる傾向がある。打点が安定しないため、ダフリも出るが、トップもスライスも出る
ボールの行方が気になる
ボールの行方を早く知りたくて、インパクトがおろそかになってしまうタイプ。顔が上がると、ヘッドが落ちてフェースが開くため、ダフリ、トップだけでなく、スライスやシャンクまで出てしまう
週刊ゴルフダイジェスト2022年7月5日号より