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【ゴルファーのための“スマホ首”対策】<前編>放っておくと危険! 首や肩、ひじの痛みは「スマホ首」が原因かも?

スマホやパソコンを長時間使用するなど、うつむく姿勢を続けたとき、首の後ろ側に違和感を覚えることはないだろうか? これが現代人の約8割が発症しているといわれる“スマホ首”だ。日常生活だけでなく、ゴルフスウィングにも悪影響を及ぼし、体を痛める原因にもなるという。そこで今回は、体の動きに詳しいプロとトップアマ医師が、ゴルファーのためのスマホ首対策法を考えた。

PHOTO/ARAKISHIN、Tadashi Anezaki THANKS/東名古屋CC

武市悦宏プロ(左)

1976年生まれ。独自に開発した飛ばし理論“ツイスト打法”で2013年のレッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。常人を超えた思考力で常にレッスンに新しい風を送り続けている

山内達司さん(右)

1955年生まれ。名古屋市内で開業医として多くのオペなども行い、外科のみならず整形外科にも通ずる。東建多度CCでクラチャンにも輝いたことのある凄腕ゴルファーでもある

“スマホ首”は
クッションがない状態

GD 今回、スマホ首がゴルフにどのような影響を及ぼしてしまうのか、これについて、まず山内先生に伺いたいと思います。

山内 簡単にいえば、頭の重さを支えるクッション性能がないので、その状態のまま強振したら、首周りや肩やひじ、指先に痺れが出たり、筋肉疲労を起こしやすくなりますね。

GD 武市プロも普段からスマホを使われると思いますが、以前と何か変わった点はありますか?

武市 いたって健康優良児な僕なんですけど、実は5~6年前くらいから、たまに左ひじに痛みが出ることがあって……。これ、ひょっとしてスマホ首のせいですかね(笑)。

山内 なきにしもあらずです。スマホを使うようになると、下を向きがちになり、首の形が真っすぐに変形してきますからね。

武市 10年前くらいから、新幹線や飛行機の移動が増えたこともあり、スマホを見る時間が増えました。スマホ首を改善しつつ、体を痛めないスウィングを身に付ける必要がありますね!

本来の首の骨は左の写真のように曲線を描いている。体重の約10%ともいわれる頭の重さを支えるためのクッションの役割を担っているという。それが、右の写真のようにスマホなどの影響で首が真っすぐに変形してしまうと、頭の重さを直接的に受けることになり、肩凝りや眼精疲労だけでなく、自律神経にまで悪影響を及ぼすといわれている

「スマホ首になって、頭が前に出ていると、テークバックがしづらいですよね」と語る武市プロ

>>体への負担を軽減するスウィングのコツとは?

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月28日号より