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【50歳からのシングル養成塾】Vol.225「グリップによって目指すべきスウィングは異なる」

片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、50歳からの上達法をアドバイス!

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/フェニックスゴルフアカデミー

前回のお話はこちら

グリップとスウィングが
合っていないとミスが出る

先月号で、グリップにフックかウィークかの正解はなく、無駄な力が発生しない持ち方がその人の正解だという話をしました。そして、腕をダランと垂らした状態で持つグリップが、いちばん力みが生まれないということもお伝えしました。

そうして自分なりの正しいグリップをしてみて、それがフックだったか、ウィークだったかによって目指すべきスウィングは異なります。グリップとスウィングには相性があるからです。


まずフックグリップの人はフェースローテーションを極力少なくして、インパクトはハンドファーストで打つスウィングがマッチします。

ウィークグリップの人は反対にフェースを自然にターンさせながらシャフトは真っすぐの状態で当てるほうがいい。ウィークグリップなのにハンドファーストに当てるとフェースは開いてしまうからです。

フックグリップで左のミスが多い人はフェースをターンさせてしまっている可能性が高いので、見直してみてください。

「フックグリップ」と相性のいいスウィング

ハンドダウンに構えてフェースは返さない

フックグリップは少しハンドダウンに構えるのが自然。フェースローテーションをなるべく少なくして体を開きながら打つ。体の回転を止めなくていいからヘッドスピードが出る

ハンドファーストでインパクト

フックグリップは少し手元を先行させないとフェースがスクエアに当たらない。左のミスが多い人はハンドファーストになっていないか、フェースを返してしまっている

「ウィークグリップ」と相性のいいスウィング

ハンドアップに構えてフェースはターンさせる

ウィークグリップはややハンドアップに構えるほうがいい。フェースをスクエアに戻して打つためには、体の開きを抑えて正面で打つ必要がある。頭を残して打つ意識を持つといい

インパクトでシャフトが垂直

ウィークグリップでハンドファーストに当ててしまうとフェースは開いて右に飛ぶ。手元は体の真ん中でシャフトが真っすぐのインパクトならスクエアに当たる

江連忠

1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた

月刊ゴルフダイジェスト2022年7月号より