【ブレーキ&アクセルで飛ばす】#3 渋野も実践! 効果てきめんのチューブトレーニング6選
ゴルフスウィングで重要な「ブレーキ」を身につけるためにはどうすればいいのか。斎藤大介トレーナーが、渋野日向子も実践しているというオススメの「チューブトレーニング」を教えてくれた。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tsukasa Kobayashi、Shinji Osawa、Blue Sky Photos MODEL/Mai Inaji(GOLULU)
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動。週刊ゴルフダイジェストで「らくトレゆるスト」を連載中
>>スウィングで「ブレーキ」が重要な理由とは?
- ヘッドを効率よく加速させるためには「ブレーキ」を上手く使いこなすことが重要だと斎藤大介トレーナーは言う。では具体的に、ゴルフのスウィングではどこでブレーキが働いて、それがどんな効果を生むのだろうか。 TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tsukasa Kobayashi、Shinji Osawa、Blue Sky Photos 解説/斎藤大介……
- 渋野日向子の専属トレーナーを務める斎藤大介氏によると、効率よくヘッドを走らせるには、「アクセル」と同時に「ブレーキ」を上手に活用する必要があるという。スウィングにおけるアクセルとブレーキとは何か。なぜブレーキが重要なのか。詳しく話を聞いてみた。 TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Tsukasa Kobayashi、Shinji Osawa、Blue Sky Photos ……
「ブレーキ」を優先的に鍛えよう
ブレーキをかける動きを身につけるには、自分の体に何らかの方法で負荷をかけ、その負荷に耐える必要がある。斎藤トレーナーがおすすめするのがゴムの張力を利用したチューブトレーニングだ。
「チューブを引っ張る動きがアクセルで、引っ張られるチューブの力に耐える動きがブレーキです。交互に行うとブレーキとアクセルの両方が鍛えられますが、優先的に鍛えるのはブレーキです。なぜならブレーキが使えないとアクセルが発揮できないからです」
斎藤トレーナーが教えてくれたチューブトレーニングでは、まず引っ張られる動きを考えよう。つまり引っ張られる強度を調整することだ(弱いと感じづらい)。そうすることでブレーキ&アクセルの動きがわかり、ヘッドが走るスウィングも手に入れられるぞ。
自宅で簡単チューブトレーニング
「SAITO-5」がオススメ
斎藤トレーナーと共同開発した自宅トレーニング用フィットネスツール。チューブ3本(弱・中・強)、ベルト、ハンドル、スライドディスク、ボールがセットになっている。今回の「ブレーキ」を身につけるには最適。価格/5940円
Menu 1
ベルトを肩にかけ胸を回す
チューブにベルトを取りつけ、ベルトを右肩にかけて体に巻きつける。チューブは自分から見て右下方向に固定し、下半身の動きでスウィング。引っ張る動きよりも耐えながら戻る動きがブレーキ強化につながる
Menu 2
ベルトを足のつけ根にかけ骨盤を回す
チューブにベルトを取りつけ、ベルトを右足のつけ根に通して腰に巻きつける。チューブを自分から見て右下方向に固定し、骨盤を回してスウィング。トップの姿勢のまま耐えるだけでも右のブレーキの使い方がわかる
Menu 3
チューブを両手で引っ張る
チューブにハンドルを取りつけ、両手でハンドルを持ちスウィング。チューブを腕と同じ高さに固定し、右サイドから左サイドに力強く引っ張るイメージ。腕の力ではなく下半身の力を使い、体を回転させながら動かす
Menu 4
チューブを右手で引っ張る
チューブにハンドルを取りつけ、右手でハンドルを持ちスウィング。チューブを自分から見て右下方向に固定し、右パンチのイメージで引っ張る。これはアクセルの要素が強いが、右手を戻す動きのなかでブレーキも体感できる
Menu 5
チューブを左手で引っ張る
チューブにハンドルを取りつけ、左手だけでハンドルを持ちスウィング。チューブを自分から見て右下方向に固定し、お腹に巻きつけるように左サイドまで引き寄せる。これも右へ戻るときの動きでブレーキの感覚がつかめる
Menu 6
チューブを腰に巻いてサイドステップ
チューブを腰で1周させ、チューブの両端を腰の高さで固定する。そして右足、左足と交互にサイドステップ。最初はジャンプせず、ヨコ歩きでもOKだ。強度を上げるほど、体がブレやすく、ブレーキを鍛えられる
階段を上り下りするだけでもアクセルとブレーキが鍛えられる
階段を上り下りすることで、ブレーキとアクセルの感覚を身につけられる。上るときは、ひざを伸ばしていくためアクセル、下りるときはひざを曲げて力を受け止めるためブレーキを使うことになる。下りのほうが筋肉への負荷が大きい
週刊ゴルフダイジェスト2022年6月21日号より